SanDiskの新モデルが高額に
PS5向け8TB SSDが約60万円に高騰、本体の3倍以上に

SanDiskブランドで発売される新型PS5向けNVMe SSD「Optimus GX Pro 850P」が異例の高値となっており、最大容量モデルの価格はPS5 Pro本体の3倍を超えている。
本製品は、従来のWD_Blackブランドから名称変更されたSanDisk製ドライブの1つである。PS5およびPS5 Pro向けの公式ライセンスを取得しており、1TB、2TB、4TB、8TBモデルをラインナップしている。
なかでも最上位の8TBモデルは2960ドルという目を疑う価格設定となっている。しかもSanDisk公式サイトによれば、これは通常価格3700ドル(約59万2000円)から値下げされた後の価格だという。
現在の米国におけるPS5 Proの販売価格と比較すると、この8TBモデルは本体価格の3倍以上に相当する。しかもPS5 Proには標準で2TB SSDが搭載されている。さらに、760ドルの2TBモデル(通常価格950ドル)ですら、ディスクドライブ搭載の通常版PS5より100ドル以上高価である。
Optimus GX Pro 850PはPCIe 4.0対応のSSDで、読み取り速度7300MB/s、書き込み速度6300MB/sを実現。ヒートシンクも搭載している。その仕様は従来のWD_Black SN850X NVMe SSDと極めてよく似ており、実質的に同一製品にも見える。
米Engadgetによれば、旧モデルの8TB版は昨年600ドル未満で販売されていたという。仮に今回の3700ドルモデルが将来的なセールで同水準まで値下がりした場合、割引率は84%に達する計算となり、冗談のような数字になってしまう。
こうしたSSDは、世界的なメモリ不足と価格高騰の真っただ中で投入される製品である。その価格設定は、いわゆる「RAMpocalypse(メモリ大災害)」あるいは「RAMageddon(メモリ地獄絵図)」と呼ばれる状況が、いかに深刻化しているかを物語っている。
実際、ゲームハード業界では値上げが当たり前になりつつある。ソニーやマイクロソフトに続き、任天堂も日本国内でSwitch 2を値上げしており、9月からは海外市場でも価格引き上げを予定している。
こうした状況はゲーム業界に限った話ではない。アップルのティム・クックCEOも、メモリやストレージのコスト急騰について「残念ながら、価格上昇は避けられない」と米The Wall Street Journal に語っており、半導体メモリの高騰が業界を超えて影響を及ぼしていることがうかがえる。
