時計なら無茶な課金もしなさそう

Apple Watch SEより安いモデルが登場?狙いは「子ども向け」か

Image:Mahod84/Shutterstock.com

大型かつ頑丈な「Apple Watch Pro」が登場しそうということが注目を集めているが、噂の47mmサイズは「ほとんどの人の腕には大きすぎる」との声もあり、かなり人を選ぶ製品になるとみられている。

それよりもアップル製品の普及に貢献するのは、標準モデルの「Apple Watch Series 8」や廉価モデルApple Watch SEシリーズとなるだろう。

しかし米New York Timesの報道によると、Apple Watch SEよりも安い新モデルが登場するとのことだ。この新製品は、アップルが「若いスマートウォッチの顧客をより積極的に獲得」するための努力の一環だとされている。

米国では親がApple Watchを購入し、5歳程度の子どもに与えることが増えているという。その目的は、子どもにとっての携帯電話がわりとするためだ。Apple Watchを使えば親は子どもと電話で連絡を取り合ったり追跡もできるし、時計の小さな画面ではインターネット中毒になる心配も薄い。

アップルもApple Watchを「子ども向けの携帯電話」にするため、ファミリー共有設定の開発に3年掛けたという。なぜ時間がかかったかといえば、バッテリー持ちを解決するためだ。iPhoneから独立してApple Watchを使うと、すべての処理を時計だけで行うため(ふだんはiPhone側で処理を負担している)、それだけ電力を消費しやすいのである。

このファミリー共有設定はwatchOS 7で追加され、iPhoneを持っていない家族でもApple Watchで電話をかける、メッセージを送る、位置情報を共有し合うことが可能だ。

その成果として、8日のイベントではGarmin製品に対抗するアスリート向け製品(いわゆる「Apple Watch Pro」)と一緒に、SEよりも安い新型モデルをお披露目するとのことだ。価格は279ドル(現行SEの値段)以下とされているだけで、それ以上の詳細は不明だ。

ただし、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、NYT報道に対して、「子ども向けの超低価格の新型Apple Watchが登場するとは思えない」とコメントしている。

とはいえ、SEよりも安いApple Watch Series 3が販売終了されることも確実視されており(世界中のアップル公式オンラインストアで品切れ)、それに代わる低価格モデルが何らかの形で用意される可能性もありそうだ。

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