安いとはひとことも言ってません
NVIDIAの新AI PC、最低46万円と試算される

NVIDIAは今週、新型SoC「RTX Sparkスーパーチップ」を発表し、「パーソナルAIエージェント専用に設計された世界初のWindows PC向けチップ」だと謳っている。ジェンスン・ファンCEOはComputexの基調講演で「PCは再発明される」と述べ、RTX Spark搭載PCが次世代Windows AI PCの中心になるとアピールした。しかし、その一方で価格については言及していない。
そんななか、大手金融機関モルガン・スタンレーのアナリストは、上位チップ「N1x」搭載機の価格は最低でも2899ドルになるとの試算を示していると報じられている。
N1xはTSMCの3nmプロセスを採用しており、以下の最大仕様を備える。
- 20コアのGrace CPU(Cortex-X925×10+Cortex-A725×10)
- 6144 CUDAコアのBlackwell GPU(RTX 5070相当)
- 最大128GBのユニファイドメモリ(LPDDR5Xベース)
- CPUとGPU間で約600GB/sのNVLink-C2C帯域幅
- CUDA、TensorRT、DLSS、Reflex、G-SYNC、RTXレイトレーシングを含むNVIDIAのフルソフトウェアスタックをサポート
一方、下位モデルのN1は12コアCPU(Cortex-X925×8+Cortex-A725×4)に加え、5120 CUDAコアのGPU(RTX 5050相当)と最大64GBの統合メモリを搭載するとみられている。ただし、これらのうちNVIDIAが正式に発表したのはN1xのフル構成のみであり、それ以外の詳細はリークに基づく未確認情報である。
これらのチップのうち、特にN1xは競合するアップルのM5シリーズと比較してもコア数が多い。無印M5は10コア、M5 Maxは18コア構成である。一般的にコア数が多いほどハイエンド向けとなり、搭載製品も高価格帯になりやすい。
著名テックジャーナリストのMax Weinbach氏が紹介したモルガン・スタンレーの試算によると、N1x搭載PCの価格が2899ドル(約46万円)を下回らず、N1搭載機でも1799ドル(約29万円)以上になる可能性が高いという。
これらの価格帯は、M5 MacBook Proとほぼ同水準である。RTX Sparkは高性能なオンデバイスAI機能を備えたWindows PCを実現するものの、一般消費者に手が届きやすい価格帯を目指した製品ではなさそうだ。
ちなみに、Computexで発表されたRTX Spark搭載機には次のような製品がある。
- Microsoft Surface Laptop Ultra(15インチmini-LEDタッチディスプレイ搭載のクリエイター向けモデル)
- ASUS ProArt P16/P14(OLED搭載の薄型クリエイターノート)
- Dell XPS 16 Creator Edition(RTX Spark+タンデムOLEDディスプレイ搭載)
- HP OmniBook X 14/OmniBook Ultra 16(RTX Spark搭載の最薄クラスをアピール)
- MSI Prestige N16 Flip AI+(16インチUHD+タンデムOLED搭載の2-in-1モデル)
- Lenovo Yoga Pro 9n(16インチのクリエイター向けモデル)
これら製品の価格はすべて未発表である。ただ、依然として高騰が続くメモリ価格の高止まりなどもあり、各社が最終的な価格設定を慎重に見極めている可能性も考えられそうだ。
- Source: Max Weinbach(X)
- via: Wccftech
