メモリに加えてカメラまでアップか

iPhone 18 Proの可変絞りカメラ、製造コスト50%増でも価格は据え置き?

多根清史

Image:Lukas Gojda/Shutterstock.com

次期iPhone 18 ProおよびiPhone 18 Pro Maxに搭載される可変絞りレンズは、現行のiPhone 17 Proシリーズで使われているカメラユニットと比べて製造コストが50%高くなると、著名アナリストが報じている。

可変絞り機能は、ここ数年にわたり噂されてきたiPhoneカメラ機能の1つである。アップルのサプライチェーンに精通するMing-Chi Kuo氏は2024年秋からその採用を報告しており、今年4月には生産が始まったとの報道もあった。

iPhone 14 Proから17 ProまではF1.78の固定絞りを採用している。一方、可変絞りはレンズの開口部を物理的に調整し、センサーに届く光の量を制御する仕組みだ。これにより、露出や被写界深度(ボケ表現)をより柔軟にコントロールできるようになる。

Kuo氏の最新レポートによると、この部品の平均販売価格は、iPhone 17 Proのメインカメラに採用されている7枚構成のプラスチックレンズと比べて約50%高いという。そのうち40〜50%をSunny Opticalが供給する見込みとされる。

またSunny Opticalは、アップル向けの新たなコンパクトカメラモジュール(CCM)サプライヤーにもなっており、MacBook Neo向けカメラも製造しているという。MacBook Neoの出荷台数は予想を大きく上回っているとして、Kuo氏は2026年の出荷予測を500万台から1000万台へ倍増させている。

さらに先を見据えると、2028年のiPhoneでは超広角カメラモジュールがフリップチップ実装から、改良型のCOB(Chip-on-Board)設計へ移行すると予想されている。

フリップチップとは、チップの回路面を下向き(フリップ)にして基板へ直接ハンダ付けする実装方式である。それに対してCOBは、チップを裸の状態で基板に直接実装し、ワイヤーや樹脂で封止する方式だ。中間パッケージを省略できるため、モジュールの薄型化・小型化が可能となり、他の部品を搭載するためのスペースを確保しやすくなる。また、同じ物理サイズのまま画質向上を実現できる可能性もある。

アップル以外では、Sunny OpticalがOpenAIの2つのデバイス向け部品受注も獲得したとKuo氏は述べている。その中にはスマートフォンと、ポケットサイズまたはモバイルデバイスが含まれるとのことだ。

AIブームによるメモリ価格の高騰が続いているものの、Kuo氏はiPhone 18 Proシリーズの価格は据え置かれると予想している。そこへ今回のカメラ部品コスト上昇も加わることになるが、アップルはあえて自社でコストを吸収し、市場シェアの拡大を優先する可能性がある。失われた利益については、後からサービス部門で回収する戦略を取るとの見方もある。

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