低価格ノートPC市場の競争が激化しそう
クアルコム、300ドルPC向け「Snapdragon C」発表。MacBook Neo対抗の切り札となるか

米クアルコムは、エントリー向けArm PC用SoC「Snapdragon C」を発表した。300ドル(約4万8000円)クラスの価格帯をターゲットとしており、「ウェブブラウジング、動画ストリーミング、生産性向上、ビデオ通話のためのレスポンシブな日常パフォーマンス」を謳っている。搭載製品はAcer、HP、Lenovoなど主要OEM各社から登場する見通しだ。
もっとも、詳細な技術仕様について明らかにされているのは、「上位チップ『Snapdragon X』シリーズで採用されているOryonコアを使用しない」「一日中使えるバッテリー駆動時間を実現する」「エントリー向けながら統合NPUを搭載し、現代的なAI体験や機能にアクセスできる」といった点に限られている。
クアルコムの発表と同時に、AcerはSnapdragon Cを搭載する初のノートPC「Acer Aspire Go 15」を公開した。しかし公表された仕様は、最大8GBメモリ、最大512GBストレージ、15.6インチディスプレイ程度にとどまり、少なくとも発表時点の公式情報では画面解像度すら不明である。
同社は「フル機能対応のUSB Type-Cポートを2基搭載する」と説明しているものの、対応規格などの詳細は明らかにしていない。価格や発売時期を含め、多くの情報が依然として未公開のままだ。
アップルがMacBook Neoを599ドルで発売すると発表した際、ノートPC業界には大きな衝撃が走った。それ以前は、macOS搭載ノートを安価に手に入れるには旧型モデルや中古品を探す必要があった。MacBook Neoはその状況を一変させ、低価格ノートPC市場の競争を激化させている。
こうした流れを受け、Windows陣営でもMacBook Neo対抗の動きが始まっている。インテルの新たな「Wildcat」系CPU群も低価格帯を重視した製品として打ち出されており、Snapdragon Cも同様の役割を担うとみられている。
とはいえ、Snapdragon Cの実態は依然として謎に包まれている。「Oryonコアを使わない」とされていることから、クアルコムの低価格チップで採用実績のあるKryoコアを搭載するのではないかとの推測も出ている。
クアルコムは、Snapdragon C搭載デバイスが「2026年中に登場する」としており(公式リリースでは “later this year” と表現)、今後段階的に追加情報を公開していく可能性がある。
来週開催されるComputexでは、一部のSnapdragon C搭載ノートPCに関するさらなる詳細が明らかになるかもしれない。AcerとQualcommはいずれも同イベントに出展する予定である。
- Source: Qualcomm Acer
- via: Tom's Guide
