期待値先行型グラフィックカード

中国初の本格GPU「LX 7G100」、ベンチ結果いまいちでも発売48時間で予約3万台

Munenori Taniguchi

Image:Lisuan Technology

中国のPCパーツメーカーLisuan Techが発表したグラフィックカード「LX 7G100」は先週、NVIDIA GeForece RTX 5060 Ti 16GB並みの価格帯でありながら、同RTX 4060やRTX 3060にも及ばない性能を示すベンチマーク結果が公開されていた。だが中国国内ではこのグラフィックカードに対する注目度は高く、Lisuan Techは発売から48時間足らずで3万を超える予約注文が入ったことを明らかにした。

LX 7G100は中国最大手の電子機器通販サイトJD.comでも売り上げ上位にランクインし、Asus、Gigabyte、MSIといった老舗の大手PCパーツメーカーを相手に健闘している。LX 7G100の正確な製造コストは不明だが、競争の激しいグラフィックカード市場に参入したばかりのLisuan Techにとって、大量の予約は心強いことだろう。

Lisuan TechはNVIDIAと同様に、最初にLX 7G100の先行限定版として、シリアルナンバー入りのFounders Editionを発売した。これはわずか1000枚のみの生産だったが、国内メーカーを支援したいと考える消費者らによって瞬時に完売した。同社はFounders Editionの第2ロットを6月18日に発売するとしている。

なお、6月18日は同社のプロフェッショナル・エンジニアリング向け製品である「LX Pro」と、クラウドコンピューティング向け製品「LX Ultra」の発売日でもある。

ちなみにLisuan Techの3人の共同創業者は、かつてはS3 Graphicsに務めていた経歴を持つという。S3といえばGPUという呼称が登場する前に「ViRGE」シリーズや「Savage」シリーズを展開したことで知られるグラフィックチップメーカーだ。

S3は一貫した製品ロードマップを描くことができず、NVIDIAやATIなどの台頭によって倒産に追い込まれたメーカーでもあるが、それでもかつての第一線企業での経験は、Lisuan Techが創業からわずか5年で、最新ゲームも動かせるほどの性能を持つ製品を開発・発売するのに大いに役立ったと言えるかもしれない。

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