アップルはどうする?

Googleが「Google Play」決済システムを外部開放。日本も対象

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Image:Sundry Photography/Shutterstock.com

Googleは、同社Androidデバイス向けアプリストア「Google Play」の決済に、外部の決済システムを選べるようにすると発表。9月1日からデベロッパーが試験的な運用に参加できるようになった。

もともとGoogleは、決済方法を選択できるようにすることについて、3月にSpotifyと共同で進めることを発表していた。今回、Spotifyだけでなく幅広いパートナーや地域で、外部決済システムを使えるようにする。

条件や資格を満たすデベロッパーが、試験運用に参加できる。参加できるのはゲーム以外のスマホ/タブレットアプリのみで、法人に限られる。

今回の試験運用の対象となる国と地域は欧州経済領域(EEA)諸国、オーストラリア、インド、インドネシア、日本。アプリ内ではクレジットカードなど代替となる決済システムのみを提供することが許される。

もしユーザーがGoogle以外の、代替となる決済システムを選んだ場合、デベロッパーがGoogleに支払うサービス料は4%減額される。この減額ぶんは、基本的にはユーザーが支払う料金に反映され、ユーザー側からすると、より安価にコンテンツやサービスを受けられるようになる。

また将来的には、決済の自動化APIも用意される予定とのこと。APIが整備されたらGoogle以外の決済システムを提供するデベロッパーも増えそうだ。

スマホ/タブレットのアプリストアの決済手数料を巡っては、これまでもデベロッパーから「高すぎる」との批判があり、Epic GamesやSpotigyなどがアップルを訴えていた。

また日本においても、内閣官房デジタル市場競争会議が、公正な競争を確保するために新たな規制を設ける可能性を示す中間報告書を発表していた

今回、Googleが決済システムの外部開放に踏み込んだことにより、アップルも今後、何らかの対応を迫られる可能性が高い。

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