Mac Studioだけで十分に

Mac Proついに販売終了。アップルが後継機なし明言

多根清史

Image:Around the World Photos/Shutterstock.com

アップルはデスクトップ最上位モデルMac Proの販売終了を、米9to5Macに確認したと報じられている。記事執筆時点で、Mac Proの製品ページなど関連リンクはMacのトップページへリダイレクトされており、関連する記述はすべて削除されている。

またアップルは、今後Mac Proの後継ハードウェアを提供する予定がないことも確認したとされている。

これまでMac Proは、何度も姿を変えながら世代を重ねてきた。とくに2013年に刷新された円筒型筐体は、「ゴミ箱」と揶揄されることもあった。統一サーマルコア(ヒートシンクを中央に配置し、上方向へ熱を逃がす構造)によってコンパクト化を実現していたが、拡張性が制限されており、批判の対象となっていた。

2019年には、現行の工業デザインとなる第2世代がPro Display XDR(これも今月初めに販売終了)とともに発表された。初代のタワー型へ回帰しつつ、アルミ製のいわゆる「チーズおろし」デザインを現代化し、拡張性も大きく改善されている。

このMac Proは当初インテル製プロセッサーを採用していたが、その後、筐体デザインを維持したままAppleシリコン(独自開発プロセッサー)へと移行した。現行モデルは2023年6月にM2 Ultraチップ搭載で更新されたのが最後である。

タワー型筐体は7基のPCIe拡張スロットを備え、他社製GPUカードを増設できる点が大きな強みであった。しかしAppleシリコン搭載モデルではこれに対応せず、アーキテクチャ上の制約が背景にあるとみられていた。GPU性能は固定化され、拡張はストレージやネットワーク、DSPカードなどに限定されたため、従来の魅力は大きく削がれていた。

こうした流れを踏まえると、Mac Studioが今後の “プロ向けデスクトップMac” の中核となるのは明白である。Mac StudioはM3 Ultraチップを選択可能で、最大32コアCPU、80コアGPU、256GBのユニファイドメモリ、最大16TBのSSDストレージ構成に対応する。

今回のMac Pro廃止により、現在販売されているデスクトップMacは以下の3機種となる。

  • 24インチ M4 iMac
  • Mac mini(M4/M4 Pro)
  • Mac Studio(M4 Max/M3 Ultra)

さらに、昨年のmacOS 26.2以降、Mac同士をThunderbolt 5ポートでケーブル接続し、低遅延でのメモリ共有や分散処理が可能となった。これにより、超ハイエンド志向のMacユーザーでも性能をスケールしやすくなり、Mac Pro不要論が高まっていた経緯がある。

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