Fortniteが持続不可なら他のライブサービスはさらに厳しい

Epic、1000人超を解雇。『Fortnite』失速で収益悪化

多根清史

Image:Siker Stock/Shutterstock.com

Epic Gamesは、主力ゲーム『Fortnite』のエンゲージメント低下(プレイ時間の減少)を理由に、1000人以上の従業員を解雇すると発表した。

ティム・スウィーニーCEOは従業員向けメモで、2025年から始まったこの問題により「支出が収入を大幅に上回っている」と説明し、契約費やマーケティング費の削減と合わせて、5億ドル以上のコスト削減を目指すと述べている。また、今回の解雇はAIとは無関係であるとも付け加えた。

同社は2023年にも830人を解雇している。当時は全従業員の16%に相当し、約4000人の従業員が残っていたと推定されていた。その後に大きな変化がなければ、今回の人員削減は総人員のおよそ4分の1に相当する規模となる。

さらにスウィーニー氏は、ゲーム業界全体の課題として、成長の鈍化や消費者支出の減少、そして他メディアとの可処分時間の奪い合いを挙げている。

一方で、Epic固有の課題にも言及している。シーズンごとに「Fortniteらしさ」を安定して提供する難しさ、モバイル最適化の遅れ、そして「業界の先駆者として、ようやく成果が出始めたばかりの戦いの中で多くの打撃を受けてきた」と述べている。同氏は以前、アップルとのApp Store手数料をめぐる争いにおいて、訴訟費用だけで1億ドル以上を費やしたと語っていた

Epicは、『Fortnite』内通貨「V-Bucks」の値上げを発表してから数日後に、今回のレイオフを公表した。同社は「『Fortnite』の運営コストが大幅に上昇しており、その費用を賄うために価格を引き上げる」と説明している。

今回の解雇について、ビデオゲーム業界専門アナリストのマット・ピスカテラ氏は、『Fortnite』のような巨大ライブサービスはコンソール(ゲーム専用機)のプレイ時間の半分近くを占めていると指摘する。それでも持続できないのであれば、他のライブサービスはさらに厳しい状況に置かれると、Polygonにコメントしている

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