ただしiOSのままでiPadOSアプリは非対応

折りたたみiPhone、iPadのように「2アプリ同時表示」対応か

多根清史

Image:tinhkhuong/Shutterstock.com

アップルが今年9月に発表する予定の折りたたみiPhone(通称「iPhone Fold」)は、iPhoneとiPadの中間のような動作になるとBloombergが報じている。

このデバイスは展開すると、iPad風のレイアウトとなり、2つのアプリを横並びで表示するマルチタスクに対応するという。これまでのiPhoneは、ピクチャ・イン・ピクチャのような簡易機能を除けば、複数のアプリを同時に画面上で動作させることには対応していない。

さらに多くのアプリでは、ディスプレイ左側にサイドバーが表示されるようになる見込みだ。開発者には、既存アプリを新しいインターフェースに適応させるためのツールが提供されるという。

iPad型のインターフェースは理にかなっている。なぜなら、iPhone FoldはiPhoneとiPadのハイブリッドのような存在だからである。閉じた状態では従来のiPhoneのように見えるが、開いた状態ではiPad miniに近いサイズになる。アップルは競合よりも横幅の広いデザインを採用しており、アスペクト比は4:3になると見られている。

横に広いディスプレイは、アプリの横並び表示や動画視聴など、一般的にiPadで定着している作業をiPhone Foldでもより実用的にする。そして閉じた状態では、外側ディスプレイは通常のiPhoneのように見える。アプリを表示でき、パンチホール式のフロントカメラを備えるが、Face IDには対応しないという。

その代わり、電源ボタン内蔵の指紋センサーを採用すると見られる。顔認識用のTrueDepthシステムは搭載されないが、カメラ周辺のエリアは引き続き通知などを表示するダイナミックアイランドとして活用されるとのことだ。

アップルは当初、内側ディスプレイの下にカメラを配置する方式もテストしていたという。しかし画質が劣っていたため、パンチホール式カメラを採用する判断を下したとされる。背面にはProモデルのようなトリプルではなく、デュアルカメラが搭載される見通しだ。

iPhone FoldはiPadに近いディスプレイを備えるものの、動作するOSはiPadOSではなくiOSのままである。そのため、iPadで利用できる完全なマルチタスク機能には対応せず、既存のiPadOSアプリも動作しないとされる。

アップルはiPhone Foldの価格を約2000ドルに設定する計画で、2026年のiPhoneラインナップの中で最も高価なモデルになる見込みである。

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