法人・個人事業主や教育市場向けで非マニア向け
10万円以下のMacBook Neo、Airとの違いと割り切るべき点

アップルはMacBook Neoを投入し、より低価格帯のノートPC市場で足場を築こうとしている。日本での価格は9万9800円であり、同社のノートPCとしては非常に安価で、M4 iPad Airとほぼ同じ開始価格でもある。
もっとも、MacBook AirではなくMacBook Neoを選ぶ場合には多くのトレードオフがある。NeoとM5 MacBook Air(13インチモデル)の違い、そして廉価モデルを選ぶ場合にどこを割り切るべきかを、以下にまとめる。
外観や外部ポート、充電

MacBook Neoはシルバー、ブラッシュ(淡いピンク)、シトラス(淡い黄色)、インディゴという鮮やかなカラーバリエーションを備えている。一方でAirは、スカイブルー、シルバー、スターライト(シャンパンのような色)、ミッドナイト(非常に濃い青)という、より落ち着いたラインアップとなっている。
両モデルとも重さは1.23kgで同じであり、寸法の違いもわずかだ。両機種ともヘッドフォンジャックを備えている。
NeoにはMagSafeポートがないため、充電には2つあるUSB-Cポートのいずれかを使うことになる(USB-C 2×1、USB-C 3×1)。一方Airには、MagSafeコネクタに加えてThunderbolt 4(USB-C)ポートが2つある。MacBook Neoには20W電源アダプターが付属するのに対し、Airには最大60Wの40W Dynamic Power Adapterが付属し、最大70Wの高速充電にも対応している。
Neoは36.5Whのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で最大11時間のWebブラウジング、または最大16時間の動画ストリーミングが可能である。Airは53.8Whのリチウムポリマーバッテリーを搭載しており、公称では1回の充電で最大15時間のWebブラウジング、または最大18時間の動画ストリーミングが可能である。
外観に戻ると、サウンド面ではNeoは側面発音のデュアルスピーカーシステムを備え、空間オーディオとDolby Atmosに対応している。ただしAir(内蔵スピーカー4基)とは異なり、AirPods向け空間オーディオ対応についての記載はない。また、AirはNeoより内蔵マイクが1つ多く、両機種ともVoice Isolation(自分の声を優先し、背景ノイズを機械学習で除去)とWide Spectrum(周囲の音をそのまま拾い、フィルタをかけない)のマイクモードに対応している。
開いた状態での比較
MacBook NeoとMacBook Airを並べて開くと、Neoの画面は対角13インチとわずかに小さい。どちらも最大500ニトのLiquid Retinaディスプレイを備えるが、Neoの解像度は2408×1506であり、MBAの2560×1664より低い。AirはさらにP3広色域とTrue Tone機能(環境光に合わせて色調を自動調整する機能)にも対応している。
両機種とも1080p動画を撮影できるWebカメラを備えるが、Neoのカメラは1080p FaceTime HDカメラである。Airは12MPカメラを備え、ユーザーが動いてもフレーム中央に収めるセンターフレームや、顔とデスク上を同時に表示するデスクビューにも対応している。
キーボード

両モデルともMagic Keyboardとマルチタッチトラックパッドを備えるが、Neoにはバックライトがない。さらにAirのキーボードには標準でTouch IDが搭載されている。
NeoでTouch IDを使いたい場合は、上位の512GBモデルを選ぶ必要がある。下位の256GBモデルとの差額は1万5000円である。
内部仕様
M5 MacBook Airは標準で512GBストレージを備え、最大4TB SSDまで搭載可能である。一方Neoの最大容量は512GBである。
Neoのユニファイドメモリは8GBしかなく、MacBook Airの標準16GBの半分である。Airは最大32GBまで拡張できる。メモリ帯域幅もAirは153GB/sで、Neoの60GB/sとほぼ3倍の違いがある。
Neoに搭載されるチップは、MacBook Airに搭載されるM5よりも大幅に非力だ。NeoはA18 Proを使用しており、これはiPhone 16 Pro/Pro Maxで初めて搭載されたチップである。構成は6コアCPU(高性能2コア+高効率4コア)、5コアGPU、16コアNeural Engineである。これはiPhone 16 ProモデルよりGPUコアが1つ少ないビニング(コアの一部を無効化した)バージョンだ。
AirのM5は、ベースモデルでも10コアCPU(4つの高性能コア+6つの効率コア)と8コアGPUを備え、Neural Engineは同じく16コアである。
アップルが日本向けにMacBook Neoの開始価格を10万円以下に収めたのは、日本税法の「10万円未満の資産は消耗品費として一括計上できる」という制度に配慮したものだろう。さらに学生・教職員向けには上位の512GBモデルも同価格で提供されており、法人・個人事業者や教育市場を開拓するための戦略商品とみられる。
- Source: Engadget
