iPhone Airで初搭載されたC1Xチップの恩恵
iPhone 17eとM4 iPad Airは「新モデムC1X」で通信・電池・プライバシー強化

アップルは昨日深夜、iPhone 17eとM4搭載iPad Airを発表した。両デバイスにはアップル独自設計の5Gモデムチップ「C1X 5G」が搭載されており、他社製モデムに対して3つの強みがあると謳われている。
1:高速データ通信
iPad Air(M4+C1X)は前モデル比でデータ転送速度が最大50%向上し、iPhone 17e(C1X)は前モデル比で最大2倍の高速化とされる。向上率が異なるのは、各デバイスの前モデルに搭載されていたモデムの違いによるものだろう。
iPhone 16eはApple C1チップ、M3搭載iPad Airはクアルコム製チップ(おそらくSnapdragon X71)を採用していた。後者はもともとデータ転送速度に優れていたとみられるだけに、C1Xがそれを上回ったのであれば着実な進化と言える。
また、速度向上は単なる数値上の話にとどまらない。アップルは、自社製モデムが通信混雑時にもインテリジェントに適応し、全体としてより優れたパフォーマンスを実現できるとしている。Reutersによれば、「スマートフォンのプロセッサが、どの通信が最も時間に敏感であるかをモデムに伝え、それを他のデータ転送より優先させることができるため、反応がより良く感じられる」という。
2:「正確な位置情報の制限」プライバシー機能
iOS 26.3で、アップルは「正確な位置情報の制限(Limit Precise Location)」という新たなプライバシー機能を導入した。本機能はアップル設計モデム搭載デバイスに限定されており、これまではiPhone Air、iPhone 16e、M5搭載iPad Proのみが対応していた。そこにiPhone 17eおよびM4 iPad Airが加わることになる。
この設定を有効にすると、携帯電話ネットワークに提供される情報の一部が制限される。その結果、番地レベルの詳細な位置ではなく、デバイスが存在する「地域」程度の大まかな位置しか特定できなくなる可能性がある。通信品質やユーザー体験には影響しないとされる。
現時点での対応キャリアは限定的だが、今後拡大していく見込みである。対応キャリアを利用し、アップルの最新製品を購入すれば、この機能をすぐに利用できる。
3:バッテリー駆動時間の向上
モバイル通信はバッテリー消費の大きな要因の一つである。C1Xは非アップル製モデムと比べて電力効率に優れているという。例えばM4搭載iPad Airでは、「モバイルデータ通信を利用するユーザーの場合、C1XはM3搭載iPad Airと比べてモデムのエネルギー使用量が最大30%少ない」とアップルは述べている。
実際、先にC1Xを採用したiPhone Airでは、小型バッテリーでありながら驚くほど優れたバッテリー駆動時間を実現できることが確認されている。
iPhone 17eとM4 iPad Airはいずれも「アップル製品の最高性能」を担うフラグシップモデルではない。自宅内での移動利用や屋外への持ち出しなど、日常的に使うポジションのデバイスである。そうした用途を考えれば、バッテリー持ちを重視した設計は、多くのユーザーに歓迎される要素と言えるだろう。
