文脈を理解して提案する「Now Nudge」搭載

サムスン、“AIが先回り”する「Galaxy S26シリーズ」発表。Ultraには覗き見防止画面、S26+が日本登場

編集部:平山洸太

左から、Galaxy S26、Galaxy S26+、Galaxy S26 Ultra

サムスン電子ジャパンは、スマートフォン「Galaxy S26シリーズ」を発表。「Galaxy S26 Ultra」「Galaxy S26+」「Galaxy S26」の3モデルを3月12日に発売する。Samsungオンラインショップにおける販売価格(税込)は以下の通り。

【Galaxy S26 Ultra】
・256GB:218,900円
・512GB:246,400円
・1TB:299,200円

Galaxy S26+】
・256GB:169,920円
・512GB:196,900円

【Galaxy S26】
・256GB:136,400円
・512GB:163,900円

同社の最新フラグシップモデルが登場したかたち。手間いらずな「先回りするAIフォン」として、「これまでのスマートフォンの概念を払拭するような」モデルであるとしている。これまで日本に投入されてこなかった、無印モデルよりも画面が大きい「+」モデルが投入されたことも特徴だ。また日本が初の一時販売国となり、韓国とアメリカと同じタイミングで発売する。

左がS26、右がS26+

デザインは前モデルから継承。Ultraモデルについては歴代で最もスリムだとしている。本体にはアーマーアルミニウムを採用しつつ、ガラスには耐傷性を高めながらも反射率は低減したという「Corning Gorilla Armor 2」を搭載する。

3機種の大きな違いは、主にディスプレイとカメラ。Ultraモデルのみ、Sペンを内蔵する。画面サイズは、S26 Ultraが6.9インチ(3120×1440)、S26+が6.7インチ(3120×1440)、S26が6.3インチ(2340×1080)。いずれもDynamic AMOLED 2X 有機ELを採用する。

UltraはSペン内蔵

Ultraのみの新機能として、覗き見防止機能「プライバシーディスプレイ」を搭載。いわゆる覗き見防止フィルターのような機能だが、指定したアプリだけ見えなくするといったカスタマイズが可能。通知のポップアップ部分だけ部分的に隠すこともできる。有機ELにおいて光を直進させるピクセルと、光を広く放つピクセルを均等に配置し、それらをオンオフすることでピクセル単位の制御を可能にしたそうだ。

全体だけでなく、部分的に隠すことができる

プロセッサーは全モデルで「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を搭載。マルチタスクやAIの処理速度が進化しており、NPUは39%、GPUは24%、CPUは19%性能向上している。メモリはUltraが12GB/16GB、S26+とS26が12GB。

画面表示のパフォーマンスも向上しており、専用のイメージプロセッサ「ProScaler」により細部まで鮮明に表現し、あらゆるシーンで鮮明な視聴体験を実現しているとのこと。また、コンテンツに合わせて表示を最適化し、画像処理の精度を4倍にする「mDNIe」によって、やわらかな色合いのカラーも表現するという。

冷却については新しい熱拡散構造を採用。より大きくなった「ベイパーチャンバー with サーマルインターフェースマテリアル(TIM)」によって、最大21%以上の熱を拡散するそうだ。

S26 Ultraのベイパーチャンバー

今回のUltraモデルは「Samsung Galaxy史上最高のカメラ」だと説明。5000万画素の5倍望遠は37%明るく(F2.9)、2億画素の広角は47%明るく(F1.4)なっている。5000万画素の超広角、1000万画素の3倍望遠も備える。

S26 Ultraの背面

S26+とS26については3眼構成を採用。5000万画素の広角、1200万画素の超広角、1000万画素の3倍望遠を搭載している。いずれの機種とも、インカメラは1200万画素。

S26の背面

ナイトグラフィービデオも進化し、ノイズを認識して除去できるとのこと。これらによって、前モデルから色味が改善され、ノイズが少なくなり、ゴーストの映り込みも低減しているという

ナイトグラフィービデオが進化

スーパー手ぶれ補正に新機能として、端末を斜めに持っても常に水平を保つ「水平ロック」を搭載。ジャイロセンサー・加速度センサーを使い、リアルタイムで重力のデータを算出するという。プロフェッショナル向けビデオのAPV(Advanced Professional Video)にも初対応。8K/30fpsまでサポートする。

水平ロックを搭載

セルフィーも強化されており、進化したチップセットによって被写体の顔や細かなパーツを細かく把握・分析し、照明条件にかかわらず髪の質感や肌を自然に再現するという。

AI編集機能では、Galaxy AIと一体化することで高度なクリエイティブ作業を実現するとアピール。ギャラリーアプリには、プロンプトで思い通りに生成できる「フォトアシスト」を搭載。これまでのように指などで場所を指定せず、プロンプトベースで編集が行えるようになった。たとえば「夜に変えて」という指示も可能。さらに「編集を続行」することで、追加で服を変えることもできる。

「フォトアシスト」

また、「クリエイティブスタジオ」では、オリジナルのステッカーやメッセージカード、壁紙が生成できる。従来はサイドパネルに入っていたスケッチアシストが刷新された格好だ。そのほか、オーディオ消しゴムはサムスンアプリだけでなく、YouTube、Netflix、Instagramなどのサードパーティアプリにも適用できるように。カメラアプリには文書スキャンも新たに追加される。

「クリエイティブスタジオ」

AIにおいて今回の「代表となる機能」とするのが、文脈を理解して即座に提案する「Now Nudge」というもの。LINEなどのメッセージアプリ等におけるやり取りで利用でき、画面上のテキストの情報を読み取り、ふさわしい情報を表示できる。予定が入っていればカレンダーの情報を表示することが可能。「あの時のこういう写真を送って」というやりとりがあれば、ギャラリーアプリに該当しそうな写真を集め、タップするだけでシェアすることもできる。

「Now Nudge」

昨年のGalaxy S25シリーズで追加された「Now Brief」は、スケジュールのリマインドがアップデート。これまでカレンダーアプリに手動入力したものを表示していたが、通知の中から重要なもの(予約確定メールなど)をAIが察知し、カレンダーアプリに追加し忘れていても紐づけてくれるようになった。

そのほか、フードデリバリーや配車など使える、AIエージェントによるオートメーション機能が追加(現時点では英語と韓国語のみ対応)。「かこって検索」は一度にまとめて複数商品の検索が可能になり、「Bixby」はデバイス設定を変えたりできる “パーソナルデバイスエージェント” に進化した。AIが通話相手から要件を聞き出し、その上で電話に出られる「通話スクリーニング」も搭載する。

Ultraモデルでは最大60Wの急速充電に対応し、30分で0から75%まで充電できる。有線だけでなく、ワイヤレス充電もより高速になったそうだ。バッテリー容量は、S26 Ultraが5000mAh、S26+が4900mAh、S26が4300mAhとなる。

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