「Special Apple Experience」

3月“アップル新製品ラッシュ”予想。iPhone 17eや低価格MacBookなど総まとめ

多根清史

アップルは3月2日から複数の新製品を、公式サイトでのプレスリリース形式で連日発表し、それらを4日に招待したジャーナリストやインフルエンサーに体験させる「Special Apple Experience(特別なアップル体験)」を世界各地で開催する見通しである。

この数日間にわたる発表では、「少なくとも5つの新製品」が登場し、ハードウェアだけでなくソフトウェアやチップも含まれると見られている。ここでは、これまでの噂をもとに、それぞれの予想仕様を整理していく。

iPhone 17e:16eから3つのアップグレード

iPhone 16eの後継となる「iPhone 17e」は、少なくとも米国価格は据え置きながら、「3つの主要アップグレード」を備えるとBloombergが報じている。

  • A19チップ:iPhone 17と同じ高性能プロセッサを採用
  • MagSafe充電対応:磁石による位置合わせが可能となり、ワイヤレス充電を強化
  • 無線チップ刷新:C1XセルラーモデムとN1ワイヤレスチップにより接続性が向上(C1XはiPhone Air、N1はiPhone 17シリーズ全モデルで採用)

一方で、iPhone 16eからノッチ(画面上部の切り欠き)は継続し、ベゼルが薄型化される以外、ディスプレイに大きな変更はない見通しである。

低価格MacBook:iPhoneチップ搭載、豊富なカラバリ

低価格MacBookは、MシリーズではなくiPhone向けチップを採用し、価格を抑える戦略とされる。具体的にはiPhone 16 Proと同じA18 Pro(6コアCPU、6コアGPU、16コアNeural Engine)を搭載するとの見方が有力である。

性能面ではM4 MacBook Airには及ばないものの、2020年発売のM1 Macをシングルコア性能で30〜40%上回り、マルチコア性能はほぼ同等とされる。エントリー層が想定するウェブ閲覧や軽作業ではシングルコア性能が重要であり、実用面での快適さは十分と考えられる。

ただしA18 ProのRAMは8GBにとどまり、Thunderboltにも非対応と見られる。データ転送速度や外部ディスプレイ接続には制限が生じ、上位モデルとの差別化は明確になりそうだ。

外装はアルミニウム製シャーシを採用し、「遊び心ある」カラー展開も用意されるという。価格は一般向け699ドル(約11万円)から、学生向け599ドル(約9万3000円)からと報じられている。

MacBookシリーズ:M5 Pro/Maxチップ同時発表か

MacBook AirはM5チップを搭載し、電力効率とAI処理能力が強化される見込みである。

一方、MacBook Pro(14インチ/16インチ)はM5 ProおよびM5 Maxを搭載し、PCIe 5.0対応によってSSDの読み書き速度が大幅に向上する可能性がある。

またM5 Pro/M5 Maxは「サーバーグレードのSoICパッケージ」を採用し、CPUとGPUが分離設計になるとの噂もある。購入時にコア構成をより柔軟に選べる可能性も指摘されている。

無印iPadおよび新型iPad Air:チップ強化のみか

エントリーモデルの無印iPadはA18またはA19チップとRAM 8GBを搭載し、Apple Intelligenceに対応すると見られている。

新型iPad AirはM3からM4へとチップを刷新する一方、デザインやディスプレイは現行モデルを踏襲する見込みである。

Studio Display(次世代):ミニLED搭載、90Hz対応か

次世代Studio Displayの主な仕様は以下の通りとされる。

  • サイズと解像度:27インチ5K(5120×2880)を継続
  • 表示方式:LCD(OLEDには移行せず)
  • リフレッシュレート:最大90Hz(120Hzは非対応)
  • ミニLEDバックライト:輝度・コントラスト向上、HDR対応予定
  • 搭載プロセッサ:A13からA19へ刷新(Apple Intelligence対応の可能性)

ソフトウェア:Gemini統合「次世代Siri」

GoogleのGeminiを統合した刷新版Siriが、3〜4月頃にiOS 26.4の一部として提供開始される見込みである。

2024年のWWDCで予告されたパーソナライズ機能(個人の文脈理解、画面内容の把握、アプリ単位での詳細操作)がようやく、段階的に実装される。ただし一部機能はiOS 27へ持ち越される可能性がある。

どの製品が実際に発表されるかは不明である。いずれにせよ、3月2日(日本時間では深夜と見られる)から数日間にわたり公開されるプレスリリースの動向に注目したいところだ。

関連キーワード: