ザッカーバーグ氏はAIに興味があるようです
Meta、メタバース戦略から脱却へ。「Horizon Worlds」からQuest VRサポートを分離

Metaは2月9日にオンライン仮想空間「Horizon Worlds」の大型アップデートを発表した。ただし、今後はいわゆるメタバースの展開はほぼ、モバイルプラットフォーム専用とし、Meta QuestヘッドセットなどのVRプラットフォームをメタバース戦略から「明確に分離する」方針を明らかにした。これは実質的に、マーク・ザッカーバーグ氏が社名を変更してまで事業の柱にしようとしたメタバースから、同社が足を洗いつつあることを示す動きと言えそうだ。
MetaのVRおよびスマートグラス開発部門であるReality Labsは、 2020年以降、約800億ドルの損失を出してきた。昨年暮れには、メタバース事業の予算を最大30%削減することが報道。先月には、同部門の従業員の10%にあたる1500人を解雇し、複数のVRゲームスタジオが閉鎖された。
Horizon Worldsへの間口を狭める今回の動きからは、MetaがVRとメタバースに託したはずの事業方向性を大幅に再考していることが考えられる。
Reality Labsのコンテンツ担当副社長サマンサ・ライアン氏は「この戦略は2025年に展開が始まり、今やわれわれの主な焦点になっている」と述べ、さらに依然として会社はVRハードウェアに注力していると主張している。ライアン氏いわく「市場が成長し成熟するにつれ、さまざまな視聴者層に合わせてカスタマイズされる将来のVRヘッドセットに向けた堅牢なロードマップがある」のだという。
しかし実際は、Meta(というよりザッカーバーグCEO)の興味は、今やメタバースではなく、AIに移っている。昨年秋に開催されたMetaのConnectカンファレンスでは、Quest VR製品への言及はほとんどなく、一方でスマートグラス製品が3種類も発表された。Metaは現在、AIウェアラブル(AIスマートグラス)の開発と独自のAIモデルの進化に注力しており、同社はスマートグラス製品の売上が昨年1年で3倍に増加したと述べ、「史上最も急成長している消費者向け電子機器の1つ」だと述べている。

ただ、AIスマートグラスにも問題がないわけではない。このジャンルの製品の多くでは、メガネのフレーム部分にカメラが内蔵されているが、最近はこれを悪用して女性や児童を盗撮して同意なくSNSなどに公開した例や、ムダ毛処理の施術師がスマートグラスを着用していた例が伝えられている。他にも、劇場や美術館、博物館など撮影禁止エリアのある施設などでは、こうしたカメラ搭載スマートグラスに対する何らかの規制措置が必要になるかもしれない。
- Source: Meta
- via: TechCrunch
