無人車両導入直前に4件の事故も

米オースティンのテスラ・ロボタクシー、約半年で5件の衝突事故。通算事故14件に

Munenori Taniguchi

Image:Terrapin Terpene Col/X

テスラは、テキサス州オースティンのサービスエリア内で昨年12月から1月にかけ、同社のロボタクシーサービス用車両が5件の事故を起こしたことを明らかにした。

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の事故報告データベースに提出された情報によると、昨年6月のサービス開始以来、同社のロボタクシーサービスは頻回に事故を起こしており、今回の発表により通算の事故報告数は14回を数える。

12~1月に発生したとされる5件の新たな事故は、すべてがModel Y車両によるもので、いずれも自動運転システムを作動させていたことが確認されている。報告事例の中には、静止した物体に時速約27kmで衝突した例から、ごく低速で停車中のバスや大型トラックに接触した例、後退中の衝突事例などが含まれている。

これらの事故記録は、いずれもNHTSAの機密保持規定に基づいて詳細が伏せられている。ただし、WaymoやZooxといった他のロボタクシー事業者はいずれも、同様の事例について詳細を開示する姿勢をとっている。

以前に報告された事故事例の一部に関して、テスラは情報を改訂しており、その中には「物損のみ」としていた事故で、負傷者が入院していたことを明らかにするものもある。これはテスラのロボタクシー事故の最も早期の事例で、右折時に時速3.2kmで走行していたSUVと接触したと報告されていたものだ。

今回の改訂内容によれば、この事故に遭った人物は「軽傷」との記載ながら病院に搬送され、入院治療を受けていた模様だ。正しい情報を提供するのに、事故発生から5か月もかかった理由は不明である。

テスラはロボタクシーサービスの開始にあたり、運転席に安全監視のために同社の係員を同乗させていた。だが、電気自動車情報サイトElectrekは、先月末時点でのロボタクシーの事故発生率は通常のテスラ車よりも3倍も高いと報告している。

先月末から、テスラはオースティンのサービスエリアに、安全監視員が同乗しない無人のロボタクシーを導入した。今回の報告によれば、テスラ・ロボタクシーは先月前半には同エリアで4件の衝突事故を起こしていたことになる。テキサス州当局が何を考えてテスラに無人運行の許可を出したのか、その判断基準が気になるところだ。

なお、最新の報告によれば、現在オースティンでは約42台のテスラ・ロボタクシー車両が導入されているが、その稼働率は20%にも満たない。

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