暗所に強くなりそう
Google Pixel、Face IDに匹敵する顔認証システム開発中か

現在のAndroidスマートフォンは、主に指紋認証を生体認証の中心としている。そのなかでGoogleは、指紋認証と顔認証の両方をバランス良く採用している数少ないブランドの一つである。それでもPixelの顔認証は、iPhoneのFace IDには多くの点で及ばないとされている。
そうした状況のなか、GoogleがPixelスマートフォンおよびChromebook向けに先進的な顔認証システム「Project Toscana」を開発中だとAndroid Authorityが報じている。
かつてGoogleは、Pixel 4にFace IDと同様のIR(赤外線)ベース顔認証システムを搭載していた。ドットプロジェクター、投光イルミネーター、2つのIRカメラを組み合わせ、顔を3Dで認識し、暗所でも高速に動作する仕組みであった。しかしこの方式は、後続世代ではすぐに廃止された。主な理由としてはコストの問題に加え、Pixel 4発売から数か月後に新型コロナ禍でマスク着用が一般化したことも影響したとみられる。
その後、Pixel 7シリーズではカメラベースの顔認証が追加されたが、決済など高い安全性が求められるアプリでは利用できなかった。Googleはこの問題を1年後のPixel 8シリーズで解決している。
これらはフロントカメラで顔画像を撮影し、Tensorチップの機械学習によって顔モデルを作成・照合する2Dベースのシステムである。最大の弱点は低照度環境であり、カメラの光量不足によって認証が遅くなる、あるいは失敗しやすい点にある。
Android Authorityの最新記事によると、新たな顔認証システム「Project Toscana」は、Pixelの単一パンチホール型カメラを維持しつつ、「さまざまな照明条件下」でiPhoneのFace IDと同等の速度で動作したとされる。赤外線を利用している可能性もあるという。このプロジェクトの目的は、目に見える追加ハードウェアなしに、あらゆる照明条件で機能する顔認証を実現することにあるとされる。
以前には、Pixel 11(2026年発売見込み)がTensor G6対応とされるディスプレイ下IRカメラシステムにより、暗い環境でも機能する顔認証を搭載するとの噂もあった。
もしGoogleが今年のPixel 11で画面下顔認証システムを実装できたとすれば、依然としてIRカメラの画面下移設が難しいとみられるiPhone 18 Proモデルに先行することになる。セキュリティを最優先とするアップルが新技術の採用に慎重になる可能性は十分にあるが、今後の続報を待ちたいところである。
- Source: Android Authority
- via: 9to5Google
