かんたんに「面白い」ゲームができるのかは作る人しだい

ゲームエンジンのUnityが「生成AIツール」3月発表へ。コードを書かずにゲーム完成

Munenori Taniguchi

Image:Unity

ゲームエンジンメーカーのUnityは、3月の「GDC Festival of Gaming」で、開発者がコードを記述せずともカジュアルゲームを完成させられるAIツールを発表すべく取り組んでいることを明らかにした。

これは同社のマシュー・ブロムバーグCEOが収益報告の場で明かしたもの。「3月のGDCでは、アップグレードされた新しいUnity AIのベータ版を発表する。これにより、開発者はUnityプラットフォーム固有の自然言語のみで、本格的なカジュアルゲームを開発できるようになりうる。つまり、プロトタイプから完成品への移行が簡単になる」と述べた。

Unity AIアシスタントは、プロジェクトのコンテキストと、ランタイムに関する独自解釈に基づいて、既存のAIモデルを活用しつつより強力に機能するという。そして、汎用のAIモデルを使うのに比べ、ゲーム開発者にとってさらに効率的かつ効果的な成果を提供するとした。

Unity AIアシスタントには、OpenAIのGPTモデルと MetaのLlamaモデルを使用して、ユーザーのリクエストに応え、コードを生成し、エージェントアクションを実行する機能を備える。また、Unityは他にアセットの生成や改良には、Stable Diffusion、FLUX、Bria、GPT-Imageなどを利用可能なScenarioや、Stable DiffusionやFLUXを利用可能なLayer AIといったAIツールがサポートされている。

Image:Unity
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だが生成AIの活用は、ソフトウェア開発者にとっては、コード記述の手間を省く一方で、自ら考える必要がなくなる開発者のスキル低下を招いたり、コードのブラックボックス化によってメンテナンスが困難になったりするとの指摘もある。

だが、ブロムバーグCEOは、最終的にはAI対応の開発ツールによって「インタラクティブなエンターテイメントを制作する人が数千万人も増える」との見通しを述べた。そして、その点においてUnityが先頭に立つつもりであることを強調した。そして「われわれの目標は、創造プロセスから可能な限り摩擦を取り除き、創造性の最初の閃きから、成功し、拡張性があり、持続可能なデジタル体験へと至る普遍的な架け橋となることだ」と述べている。

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