イヤホンで聴こえる音がそのまま文字に
AIレコーダー、イヤホン型の「Zenchord 1」はリアルもオンラインも記録できる“オールインワン”

Acalie(アカリエ)は、同社が取り扱うZenchord AI(ゼンコード)のAI議事録イヤホン「Zenchord 1」の体験会をメディア向けに実施した。体験会はオンラインで行われ、実際にZenchord 1を装着しながらプレゼンを視聴した。
Zenchord 1は、文字起こしサービスの「Notta」と連携し、会議の文字起こしから議事録作成まで行えるオープン型の完全ワイヤレスイヤホン。2025年10月にMakuakeでクラウドファンディングが実施され、1.2億円超の支援を獲得した。一般発売も開始され、オンラインだけでなく、家電量販店でも100店舗以上で扱っているという。価格は26,980円(税込)。

アカリエでセールスマネージャーを務める木村龍成氏は、Zenchordが狙う市場は2000億円以上の規模があると説明。急成長中のカテゴリーであり、今後さらなる進化が期待されるとした。
また、職場などで行われる会議は一日平均90分であり、議事録の整理には30分ほどかかるとのこと。行政の文字起こしを委託する費用(反訳委託費)は年間3.6億円にものぼり、「貴重な時間と予算がアナログな議事録では行われていた」と同氏は説明する。そういった問題を解決するのが、Zenchord 1だそうだ。

Zenchord 1を使うことで、会議やインタビューなどの録音した音声をリアルタイムで文字起こしし、要点の整理も行える。翻訳にも対応しているほか、後から会議内容を検索することも可能だ。これらは上述の通り、AI文字起こしアプリのNottaと連携することで実現している。
いま市場には多くのAIレコーダーがあり、イヤホン型を含めて様々なものが増えてきている。そのなかでZenchord 1が強みとしているのが、現実の会議だけでなく、オンラインの会議や通話も文字起こしできるという点。イヤホンだけでなくケースにもマイクが付いており、イヤホンを装着しづらいシーンでも最大6mの範囲まで集音できる。

実際に記者も体験してみたが、Zenchord 1と接続したMacで再生したZoomの音声を、リアルタイムでスマートフォンに入れたNottaアプリで文字起こしできる。競合にはパソコンに別途アプリを入れ、パソコン内部の音を録音できる仕組みも用意されていたりするが、イヤホンで聴こえる音をそのまま文字起こしできるのは珍しい。
なぜこのような仕様にしているかというと、「AIボイスレコーダーはすべてのシーンを録ることができない。すべて聞こえることに対してレコーディングしたい」という想いがあったからだと、Zenchord AI 創業者&CEO Oliver(オリバー)氏は説明する。この背景には、父親がインタビュー関係の仕事をしていたとも影響しているそうだ。

またOliver氏は、Zenchord 1の強みについて「これ1つですべての会話を聞けるようになることが、すべての新しいAI議事録における革命ポイント」だとアピール。録音後にアップロードする必要もなく、リアルタイムで文字起こし結果を確認できることもメリットだそうだ。なお、自身の使い方として「ポッドキャストやYouTubeをそのまま文字に起こして要約」していると紹介した。
Zenchord 1の利用にはNottaのプランに登録する必要がある。Zenchord購入者限定のスタータープラン(無料)では文字起こしは月300分までに制限されており、これを増やすには有料プランが必要。月1800分まで文字起こしできるプレミアムプランは月1980円、無制限のビジネスプランは月4180円(いずれも税込)となっている。プランによって、リアルタイム翻訳(1か国語)や2か国言語文字起こしができる回数も異なっている。

月300分では少ない方も多いと思うので、本格的に使うには有料プランが必要かもしれない。だが上述の木村氏は、プレミアムプランでも「20日で割って1日59円でAI秘書がつく“最高の自己投資”」だとアピール。「会話が多い人ほどZenchord 1の真価を発揮できる」とした。
冒頭にも触れた通り、いまAIボイスレコーダーは様々な製品が増えてきている。使い方によって向いている製品は異なるが、難しい準備や設定をせずに「リアルもオンラインも1台で文字起こししたい」という方は、Zenchord 1を検討してみても良いかもしれない。
