価格は約8万7000円

普段はAndroidスマホ、画面接続でWindows 11を使える「NexPhone」。予約受付を開始

Munenori Taniguchi

Image:Nex Cpmputer

サムスンの「Dex」やマイクロソフトの「Windows にリンク」といった機能はスマートフォンをPCに連携させて使用するソリューションだが、いまやスマートフォンは単体でPCとして十分使用可能な処理能力を備えている。なら、Windowsが動くスマートフォン(Windows Phoneではない)があってもいいじゃないか――そう考えたのは、米国のNex Computerというメーカーだ。

Nex Computerは、外部ディスプレイを接続すればフルスクリーンでAndroidを使用できるだけでなく、Windows 11やLinuxデスクトップを動かすこともできるPCスマートフォン「NexPhone」を開発した。

NexPhoneは、AndroidとLinuxデスクトップ(Debian)を起動できる、NexOSを搭載したデバイスだ。Arm版Windows 11をインストールして動かすこともできる。外出中は普通のスマートフォンとして使い、オフィスや自宅ではディスプレイ、マウス、キーボードを接続してWindows 11またはLinux PCとして使うことが可能だ。

Image:Nex Cpmputer

これは、SoCとして採用するQualcomm QCM6490によって実現される。通常は企業向けデバイスに搭載することを想定するこのチップは、Qualcommが2036年までサポートすることを約束しており、その間は上記の各OSを動作させ続けるためのアップデートが提供される。

NexPhoneは、5G通信にも対応する。12GB RAMと256GBストレージを内蔵するが、ストレージが足りなければmicroSDカードによって最大512GBまで追加できる。

液晶ディスプレイのサイズは6.58インチで、最大120Hzのリフレッシュレートに対応。5000mAhのバッテリーはワイヤレス充電および18W高速充電に対応する。背面カメラには64MP広角レンズと13MP超広角レンズを搭載し、自撮り用カメラは10MP。

本体は米軍調達基準のMIL-STD-810Hに準拠、「IP68およびIP69Kの保護等級を備え、落下、衝撃、埃、浸水、塩水噴霧、振動、極端な温度変化など、過酷な環境にも耐えられるように設計」されているため、保護ケースは不要とのことだ。カラーはダークグレーのみ。ディスプレイや周辺機器の接続用にHDMIポート付きのUSB-Cハブが付属する。

Windows 11 PCとしても使えるにもかかわらず、NexPhoneの価格は549ドル(約8万7000円)でしかない。RAM価格やSSDの価格が先行き不透明であるため、この価格が今後も維持されるかはわからないが、いま予約金として199ドルを支払えば、上記価格は確定されるとのこと。具体的な日程はまだ決まっていないが、発売は2026年内を予定している。

なお、NexPhoneは単体でもLinuxおよびWindows 11デスクトップを動作させられる。その場合、Windows 11にはかつてのWindows PhoneのようなタイルベースのカスタムUIが適用される。また、AndroidからLinuxへの切り替えはスムーズに実行されるが、Windows 11への切り替えには再起動が必要となる。

日本でもこの価格帯で発売されるようなら、欲しくなるかもしれないデバイスだ。

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