「ペーパーウェア」がようやく実現か

Gemini搭載「新型Siri」、新機能が明らかに

多根清史

Image:jackpress/Shutterstock.com

今週、アップルは「よりパーソナライズされたSiri」にGoogleのGemini AIモデルを活用することを正式に発表した。具体的にどのような機能が利用可能になるのかは明かされていないが、ニュースメディアThe Informationがその詳細を報じている。

最新の記事によると、早ければ今年の春にも、刷新版Siriは次のような機能を備えるとされている。

  • より多くの事実的/世界知識に関する質問に、会話形式で答える
  • 物語を語ったり、ユーザーへの感情的なサポートを提供する
  • 旅行の予約など、より多くのタスクを支援する
  • 料理レシピなどの情報を含むドキュメントを、メモアプリ内に自動生成する
  • さらにアップルは、6月のWWDCにおいて、以下を含むSiriの追加機能を発表する予定だという。
  • 過去の会話を記憶し、文脈を踏まえた応答が可能となる「会話履歴」機能
  • カレンダーなどのアプリ内情報に基づく、プロアクティブな提案

アップルはすでに、パーソナライズされたSiriが、個人の文脈理解、画面上の内容把握、そしてアプリ単位での詳細なコントロールに対応すると発表している。The Informationが報告した具体的な機能の多くは、こうした方針と整合する内容である。

たとえばアップルは、iPhoneユーザーがメールやメッセージアプリの情報を用いて、「母親のフライトやランチ予約の予定」をSiriに尋ねる例を紹介していた。ただしこれは、約1年半前のWWDC 2024で公開されたコンセプトビデオに過ぎず、実機でのデモが行われなかったことから、「ペーパーウェア」にとどまっているとして識者から批判も受けていた。

このパーソナライズされたSiriの最新プロトタイプには、GoogleやGeminiのブランディングは一切表示されていないという。アップル側でGeminiモデルをチューニングし、アップルらしい応答スタイルになるよう制御できる設計だと伝えられている。

リニューアル版Siriは、2026年3〜4月頃にiOS 26.4の一部として提供開始される見込みである。ただし今回の報告によれば、一部の機能はiOS 27まで持ち越されるとのことだ。

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