パネル薄型化で空いたスペース活用?

iPhone Air 2と折りたたみiPhone、サムスン新技術で「薄くて明るい」実現か

多根清史

Image:Wongsakorn 2468/Shutterstock.com

アップルは、将来投入される折りたたみiPhone(通称、iPhone Fold)およびiPhone Air 2において、サムスンの新型OLED技術「CoE(Color Filter on Encapsulation)」を採用し、ディスプレイの薄型化と高輝度化を同時に実現する狙いだと報じられている。

韓国の電子業界誌The Elecによると、アップルはiPhone FoldとiPhone Air 2の両モデルに、このCoE技術を用いたOLEDパネルを採用する見通しだという。従来のOLEDパネルでは、反射を抑えてコントラストを高める目的で、発光層と保護層の上に偏光フィルムを重ねてきた。しかしこの偏光フィルムは、発した光の一部を吸収してしまうため、輝度の低下や消費電力の増加を招く要因となっていた。

CoEは、この偏光フィルムを完全に排除し、代わりにカラーフィルターをOLEDの保護層(封止層)に直接塗布する技術である。これにより光の透過率が向上し、同じ消費電力でもより明るい表示が可能になるほか、パネル全体の厚みも削減できる。結果として、高輝度・省電力・薄型という複数のメリットを同時に得られる仕組みだ。

この技術は、とくにiPhone Air 2のバッテリー持続時間の改善に寄与する可能性がある。OLEDパネル自体が薄くなれば、筐体内部に余裕が生まれ、バッテリー容量を増やせる余地が出てくる。また、パネルの省電力化によって、画面の明るさを維持したまま消費電力を抑えることも期待される。

今回の報道では、アップルはまずiPhone FoldにCoE技術を初搭載し、2026年後半に発売する計画だとされている。その後、iPhone Air 2については2027年春、すなわちiPhone 18の標準モデルや廉価モデルiPhone 18eと同時期の投入を検討しているという。こうしたスケジュール感は、アップルの内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者の見立てとも概ね一致している。

なお、iPhone Air 2については、背面カメラを1基追加してデュアルカメラ構成としつつ、価格を抑えることで、初代モデルに対して指摘されていた「価格の割に妥協点が多い」という不満に応えるとの予測もある。ただし、メモリ価格の高騰などを背景にスマートフォン全体に値上げ圧力がかかる中、これらの要素がすべて実現するかどうかは不透明だ。今後の続報を待ちたい。

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