カメラを増やして値下げか
iPhone Air 2は弱点克服か。初代の「2つの欠点」改良の可能性

今年秋に発売された超薄型モデル「iPhone Air」の後継機、通称「iPhone Air 2」では、初代モデルが抱えていた最大の問題点が2つ修正される可能性があると報じられている。
iPhone Airは発売直後から在庫が潤沢で、iPhone 17 Proが品薄状態となっていたのとは対照的に、需要の低さが目立っていた。その後の報道では、関連サプライヤーが8割以上の減産を行ったことや、「実質的に需要がない」とまで伝えられている。中古市場においても不人気が顕著で、近年のどのiPhoneよりも再販価値が急落しているとの調査結果が出ている。
同様の動きは他社にも見られる。サムスンの超薄型モデル「Galaxy S25 Edge」も販売面で苦戦しており、中国の主要スマートフォンメーカーも、超薄型モデルの開発を中止、もしくは大幅に見直したとされる。その結果、確保していた部品を他の製造ラインへ振り向けたとの報道もあった。
問題の本質は、超薄型というコンセプトそのものではなく、「高価格であるにもかかわらず妥協点が多い」点にあると見られている。とくにiPhone Airはカメラが1基しかなく、デュアルカメラを備えるiPhone 17の標準モデルや、トリプルカメラ構成のiPhone 17 Proと比べると、大きく見劣りする。それにもかかわらず、米国での価格は標準モデルより200ドル高く、Proモデルよりもわずか100ドル安いに過ぎないという、中途半端な立ち位置にあった。
米ニュースメディアThe Informationによると、アップルは初代iPhone Airの販売不振を受け、後継機を白紙から再設計しているという。現在検討されているのは、「第2カメラの追加」と「販売価格の引き下げ」の2点だとされている。
一方でサムスンも、Galaxy S25 Edgeの後継機開発を一度は中止したものの、より薄型化を目指す「More Slim」として計画を再始動させたとの噂がある。
S25 Edgeはデュアルカメラを備えているものの、標準モデルより高価でありながらバッテリー容量が小さい点が不評を招いていた。iPhone Air 2においても、薄さと引き換えに犠牲となりやすいバッテリー駆動時間が、大きな注目点になりそうだ。
- Source: The Information
- via: 9to5Mac
