低価格iPadのApple Intelligence対応はほぼ確実
低価格iPad、A19搭載へ? iPad AirはM4で2026年初頭に発売か

次世代(第12世代)の低価格iPadはA19チップ、iPad AirはM4チップを搭載し、2026年初頭に発売されると報じられている。
アップル関連の老舗メディアMacWorldは、2026年のiPadラインナップに関する情報を含む「アップル内部コード文書」を確認したと主張している。低価格iPadの開発コードネームはJ581/J588とされる。
これまでの低価格iPadは、第4世代以来、現行世代チップを採用していない。2017年の第5世代は2015年のiPhone 6sに導入されたA9チップを使用しており、それ以降のiPadは最新iPhoneより1〜2世代遅れたAシリーズチップを搭載し続けてきた。MacRumorsも以前、第12世代モデルはA18チップだと伝えていた経緯がある。
現行の第11世代モデル(2025年3月発売)も、2022年のiPhone 14と同じA16チップを搭載している。第10世代(2022年10月)はA14(2020年9月)、第9世代(2021年9月)はA13(2019年9月)、第8世代(2020年9月)はA12(2018年9月)である。この前例にならえば、次世代モデルが2024年のA18チップを採用することは自然な流れといえる。
一方で、MacWorldが報告する開発コード名「J581/J588」も異例である。コードネームは通常連番となるため、以前「J581」と「J582」が第12世代モデルを指すと見られていた点と整合しない。ただし、アップルは計画変更や未発表デバイスのコード名更新を行うことがあるため、A19チップ搭載の可能性も完全には否定できない。
かたや次世代iPad AirはM4チップを採用するとされる。AirはProより1世代遅れたMシリーズを使うのが通例であり、iPad ProがM5に更新された以上、次期iPad AirがM4を搭載するのは妥当である。なお、デザインやディスプレイは現行維持とMacWorldは報じている。
さらに次期低価格iPadとiPad Airの両方が、Apple N1ワイヤレスチップ(Wi-Fi/Bluetooth)を搭載するとされる。N1チップはiPhone 17で初採用されたもので、従来の他社チップ(Broadcomなど)より高速かつ安定した通信を実現し、省電力化によってバッテリー持続時間を伸ばす利点がある。
次期低価格iPadの搭載チップがA18であれA19であれ、現行A16から大幅に高速化するうえ、RAMが8GBとなるため、Apple Intelligence対応は確実である。一方でM4はM3からベンチマーク上25〜30%向上しているものの、日常用途での体感差は小さく、次期Airモデルも「バッテリー持ちの改善」以上の恩恵は感じにくい可能性がある。
