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Google、初のAIメガネを2026年に発売へ。「Project Aura」プレビューも公開

Munenori Taniguchi

Image:Google

Googleは12月8日付けのブログ記事でAIメガネ製品が「来年登場予定」であることを明らかにした。

この製品にはスクリーン投影機能の有無で2種類が用意される予定で、スクリーン無しのモデルにはスピーカー、マイク、カメラが搭載され、GoogleのAIアシスタントであるGeminiとの自然な会話や写真撮影といった機能を備えるとのこと。

また、スクリーン投影機能を備えるモデルでは、必要な瞬間に必要な情報をレンズ内表示装置で「プライベートに表示」するという。その用途の一例として、ターンバイターン方式のナビゲーションや翻訳字幕表示機能などが用意される。

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詳しい仕様や価格など詳細は不明だが、スクリーン無しモデルのほうは2026年に登場予定とのことだ。

Googleはブログ記事中で「AIとXRが真に役立つためには、ハードウェアが生活にシームレスに溶け込み、それぞれのスタイルに合致する必要がある」「われわれは、ユーザーのニーズに合った重さ、スタイル、没入感の最適バランスを自由に選べる環境を提供したいと考えている」と述べている。

スマートグラス分野は、商品化実績ではMetaが他社に比べ数歩先を行っている状況だ。これをSnapやアップルが追撃する構えだが、今回の発表により、Googleもこの競争に加わることになる。もっとも、Googleは2014年に小型HUD製品のGoogle Glassを一般発売した実績があるため、今回は競争に加わると言うより、復帰するというのが正しいかもしれない(Google Glassは実験的な意味合いが強く、非常に高額だったこともあり、一般に普及しなかった)。

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このほか、GoogleはXrealの有線Android XRグラス「Project Aura」のプレビューを公開した。Project Auraは少しゴツめのメガネ型デバイスで、単なるレンズ内ディスプレイの枠を超え、ヘッドセット製品と同様に仮想の大画面で仕事からストリーミング動画視聴まで幅広く使えるデバイスとして機能する。

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Metaのスマートグラスが一定の支持を得ているのは、Ray-Banと提携することで小売店のケースに並びやすい条件を作り出したこともあるかもしれない。Googleも今回は同様の戦略を採用し、ニューヨーク発の人気アイウェアブランドであるWarby Parkerなどと提携する道を選択している。Googleは製品開発・商業化コストを支援するためWarby Parkerに7500万ドルを投資しており、今後も状況に応じてさらに7500万ドルを投資し、同ブランドの株式取得も行う予定としている。

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