価格は未発表

Apple Fitness+、2026年に日本上陸へ。AI吹き替え対応

多根清史

Image:Apple

アップルは有料フィットネス・ウェルネスサービス「Apple Fitness+」を、2026年初頭に日本で提供開始すると発表した。これは28の新市場への展開の一環であり、これにより合計49か国・地域で利用可能となる。

Apple Fitness+は2020年に開始されたサブスクリプション型サービスで、iPhone、iPad、Apple TVで視聴できるビデオワークアウトやメディテーションを提供する。主にApple Watchユーザー向けに設計されており、心拍数やカロリー消費、アクティビティリングをリアルタイム表示できるのが特徴である。

コンテンツは、筋力トレーニング、ヨガ、HIIT、ピラティス、ダンス、サイクリング、キックボクシングなど12種類のワークアウトとメディテーションで構成される。さらにカスタムプランにより、アクティビティや時間帯、トレーナーや音楽の好みに合わせたスケジュールを作成できる。

数百のセッションは、日本語のAI生成音声(28名のトレーナーの実声をベースに生成)で提供され、毎週新しいエピソードが追加される。英語・スペイン語・ドイツ語などのデジタル吹き替え音声も利用でき、字幕も用意されている。Fitness+アプリ上で言語設定が可能で、吹き替え版がある場合は自動的に再生され、セッション中の切り替えにも対応している。

なお、これまでアップルは英語圏以外では字幕を用いており、吹き替えワークアウトコンテンツを提供するのは初めてである。

また、音楽ジャンルとして新たにK-Popが追加され、全ワークアウトで利用可能となる。この新ジャンルはアップビート・アンセム、最新ヒッツ、ヒップホップ/R&B、ラテングルーヴなど既存のジャンルに加わる形となる。

Apple Fitness+の料金は、米国では月額9.99ドル(約1550円)、年額79.99ドル(約1万2400円)であるが、日本向けの価格はまだ発表されていない。

米国ではApple Oneの最上位プラン「Premium」に含まれているが、日本ではPremiumプランが提供されていないため、サービス開始時に日本向けの料金設定やバンドルについて明らかになるとみられる。

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