Robloxのアク禁に続き

ロシア、FaceTimeを国内で禁止に。「犯罪利用」を理由に通信統制を強化

多根清史

Image:Wirestock Creators/Shutterstock.com

ロシアの通信規制当局Roskomnadzorが、国内でFaceTimeをブロックしたと発表したと報じられている。

米Reutersによれば、これは「当局が犯罪行為に利用されていると主張する外国テックプラットフォームに対する取り締まり強化の一環」である。今回の措置は、GoogleのYouTube、MetaのWhatsApp、Telegramへの制限に続くものだ。

Roskomnadzorはこの決定について正当な法執行措置だと説明し、声明のなかで「法執行機関によれば、FaceTimeは国内でテロ攻撃の計画と実行、実行犯の勧誘、さらに詐欺およびロシア市民に対するその他の犯罪に利用されている」と述べている。ただし、それを裏付ける証拠は提示していない。

実際にFaceTimeを使おうとしたモスクワのユーザーからは「ユーザー利用不可」というメッセージが表示されたり、着信自体は表示されたが接続できなかったという報告もある。

ロシアは最近、人気ゲームRobloxへのアクセスも遮断したばかりだ。Roskomnadzorはその理由として、過激派資料や「LGBTプロパガンダ」の拡散に利用されていると主張している。

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