AI生成動画って気持ち悪くないですか

イーロン・マスク、テスラで電動バイクは作らないと明言。理由は「危ないから」

Munenori Taniguchi

Image:@Moandbhr(X)

テスラのイーロン・マスク氏は、Xに投稿されたAI生成で描かれたテスラ製バイクについてコメントし、「絶対にありえない、なぜならオートバイを安全にすることはできないからね」と述べた。

マスク氏がテスラで電動バイクを製造しないことに関しては、過去にも何度か本人が説明している。マスク氏は子供の頃は8年ほどダートバイクに乗ることを趣味としていたが、その後ロードバイクに乗るようになり、17歳のときにトラックに轢かれそうになったのだとか。そして、その体験から、二度とバイクには乗らないと決めたと述べている。

今回のXの投稿にも、やはりマスク氏は同じエピソードを語り、公道を走らない「ダートバイクは慎重に運転する限りは安全だ」「トラックに轢かれる心配もない」と述べた。

マスク氏は電動バイクを売ることに興味はなさそうだが、電動バイクはインドなどの国では数多く売れている。米国でも、ZeroやLiveWireといった企業が高性能化とディーラーによるサポートによって勢力を拡大している。

新興メーカーも多く参入しており、アジア圏ではYadeaやNIUといった電動スクーターも人気だ。もちろん、伝統的なバイクメーカーのホンダ、BMW、カワサキなども本格的な量産モデルを製品ラインナップに加えており、テスラが参入しなくとも、その市場は拡大の勢いを増している。

ちなみに、テスラがバイクを作るか否かという話とは直接関係ないが、テスラのAutopilotは目の前のバイクおよびライダーの認識精度が低いことが長らく指摘・批判されている。Autopilot使用中のテスラ車がバイクに衝突し、ライダーが死亡する事故も複数発生しており、LiDARやレーダーを搭載せずカメラ映像を使用したコンピュータービジョンに頼る設計思想の自動運転システムはバイクのテールランプを、遠くの自動車のそれと誤認しているのではないかと指摘する声が多く上がっている。

他にも、Autopilotを使用しているテスラ車はパトカーや消防車、救急車などに衝突する事例が多く報告されており、緊急車両が搭載するパトランプやフラッシュライトをうまく処理できない可能性が指摘されている。

関連キーワード: