“グリーンでクリーンなエネルギー”

世界初「ナトリウムイオン電池」採用ポータブル電源、BLUETTI「Pioneer Na」。-25℃で利用可能

編集部:平山洸太

「Pioneer Na」

BLUETTI JAPANは、ナトリウムイオン電池を世界初採用したポータブル電源「Pioneer Na」を発表した。価格および発売日は未定。

「ポータブル電源の未来型」だと説明する新モデルで、バッテリーにナトリウムイオン電池を採用したことが大きな特徴。ナトリウムイオン電池は先行してモバイルバッテリーに搭載されていたりするが、ポータブル電源への搭載は世界で初めてとなる。

容量は900Whで、定格出力は1500W。ピーク電力は最大2250W、電力リフト機能は最大2250Wに対応する。充放電サイクルは4000回となり、10年間の耐久設計だと説明している。

製品の特徴

ナトリウムイオン電池を採用することで、-15℃の環境でも安全に充電でき、-25℃でも確実に放電できるという、低温環境への強さをアピール。-25℃でも80%の容量を維持できる。これにより、アイスフィッシングや雪中キャンプなどでも活用できるとする。

さらに、ナトリウムは塩(塩化ナトリウム)に含まれるなど豊富にある資源であることから、リチウムなどのレアメタルを使用せず、持続可能で環境に優しいバッテリーであるという。

一方でナトリウムイオン電池の採用例は少ないため、現状ではコストが高いというデメリットもある。そのなかで採用する理由として、「みんなが使わないと安くならない」ことから「犠牲を払って採用」したのだそうだ。またエネルギー密度が一般的なものよりも若干低いため、製品が若干大きく重くなる、というデメリットもあるとのこと。

採用例の少ない「ナトリウムイオン電池だからといって信頼性が揺らぐことはない」とアピールしており、同社の「BLUETOPUS AI-BMS」による安全保護機能も搭載。

本体への充電はAC(最大1400W)とソーラー(最大500W)に対応し、同時入力した際(最大1800W)は35分で80%充電できる。ほか、Bluetoothによるアプリ連携に対応。外形寸法は340W×317H×247Dmmとなる。

関連キーワード: