待機電力と発熱を抑える設計

BLUETTI、冷蔵庫の上に置けるポータブル電源「FridgePower」

編集部:平山洸太

「FridgePower」

BLUETTI JAPANは、冷蔵庫の上に載せることを想定したポータブル電源「FridgePower」を発表した。価格および発売日は未定。

約75mmの薄型な筐体を採用することで、冷蔵庫の上に乗せたり、壁の隙間に設置したりできるポータブル電源。容量は2016Wh。拡張バッテリーによる容量拡張ができ、最大4台接続した際は、8064Whまで増やせる。

薄く平たい筐体を採用する

開発に至った経緯として、アメリカに停電の多い地域があり、冷蔵庫の中のものを守るために作ったとのこと。そのため停電時のバックアップ電源として使用することを想定しており、待機電力や放熱についても配慮されている。

定格出力は1800W(電力リフト3000W/ピーク3600W)。AC出力ポートは2口のため、冷蔵庫だけでなく他の家電も接続しておける。本体への充電は、ACが最大1440W、ソーラー(DC)が最大1000W、AC+ソーラーで最大2200Wとなる。

背面にAC2ポート搭載

バッテリーには、電気自動車に使われるクラスのリン酸鉄リチウムを採用し、4000回の充放電サイクルが行える。バッテリーケア機能も備え、10年間毎日使っても80%のバッテリー容量を維持できるとのこと。

通常時はパススルーで接続し、停電時には10msでバッテリーの電力に切り替えられる。スリープモードの待機電力は0.3Wで、アプリからのリモート起動に対応。天気予報と連携し、台風のような災害の直前にフル充電するモードも搭載する。

待機電力を抑える設計を採用

放熱を抑えるため、変換効率最大93%の高効率インバーターを採用。高効率ヒートシンクを組み合わせ、サイドからファンで放熱する。動作音量は30dB(図書館レベル)としており、スマートセンサーにより温度に応じてファンを自動調整できる。

本体にはディスプレイを搭載しない代わりに、冷蔵庫にマグネットで取り付けられるモニターを採用する。ほか、Amazon AlexaやGoogle Homeからの状態確認にも対応。外形寸法は350W×75H×580Dmmで、質量は約19.7kgとなる。

マグネット式のモニターを用意

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