次期「iOS 27」は何が変わるのか。折りたたみ対応、新Siri、衛星通信強化など噂まとめ

多根清史

2025/11/27 16:30

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iOS 26がリリースされてからまだ2か月しか経っていないが、すでに次世代の「iOS 27」アップデートについて、いくつかの詳細な情報が伝えられている。

iOS 27は2026年6月のWWDC（世界開発者会議）で発表され、その年の9月に正式リリースされる見通しである。これまでに伝えられてきた噂を以下にまとめておく。

1. 折りたたみ機能

2026年にはアップル初の折りたたみiPhone「iPhone Fold」が登場するとされている。折りたたんだ状態では5.5インチ、開くと7.8インチのディスプレイになるという。

このような大画面かつ折りたためる新形態のiPhoneは、iOSにも大幅な改修を必要とする。そのためiOS 27では、大画面向けに最適化された新しいUIや操作体験の整備が中心になるとみられる。

具体的にどのように調整されるかは不明だが、iPadのようなサイドバーや複数ウィンドウ対応のマルチタスクなどが導入される可能性が指摘されている。

2. バグ修正

BloombergのMark Gurman記者は、iOS 27を「Snow Leopard的アップデート」と表現している。これは新機能の追加よりも、OSの基盤となる性能や品質の向上に重点が置かれるタイプのアップデートを意味する。

アップルのエンジニアは現在、iOS 26に存在する無駄な処理や過熱、バッテリー消耗、クラッシュなど、パフォーマンスを損なう要因を徹底的に洗い出しているという。

3. Liquid Glass

iOS 27では、iOS 26で導入されたLiquid Glassデザインのさらなる改善が行われる可能性がある。すでにiOS 26.1およびiOS 26.2で細かな調整が進んでおり、iOS 27ではより大きな見直しが加えられるとみられる。

4. Apple Intelligence

生成AIを活用した強化版Siriは、2026年春に予定されているiOS 26.4で導入される見込みだが、その後もApple Intelligenceの機能拡張がiOS 27で続くと予想される。

具体的な内容はまだ不明だが、AI機能がさらに多くのアプリに統合され、システム全体に広がる可能性が高い。

アップルは「World Knowledge」と呼ばれる高度なSiri検索にも取り組んでいる。これはウェブ上の文章・画像・動画・位置情報などを総合し、整理された答えを提示するものだ。iOS 26.4に含まれる可能性が高いが、遅れた場合はiOS 27に回されると考えられる。

5. Siri

iOS 27ではSiriのビジュアル面も大きく刷新されると報じられている。詳細なデザインは不明だが、アップルが開発中とされる卓上ロボットのUIに関連し、Finderアイコンのように「アニメーション豊富で動きのある」表現になる可能性が示唆されている。

6. Health+

有料の「Health+」サービスが導入される可能性も報じられている。これは健康アプリの蓄積データをもとに、栄養管理や医療的アドバイスを提供し、ユーザーの健康改善に役立てるものになるという。

7. 新しい衛星通信機能

アップルはiPhone向けに複数の新しい衛星機能を開発中で、早ければ2027年に導入される可能性がある。ただし、それらの機能は衛星パートナーであるGlobalstar側のインフラ更新も必要とされており、Starlinkへの切り替えが検討されているとの噂もある。

現時点で噂されている機能は以下の通りである。

• Apple Maps の衛星通信
• メッセージアプリでの写真送受信を衛星対応
• サードパーティアプリ向けの衛星API
• 5G越しの衛星通信
• 空が見えなくても衛星通信ができる機能

一部は新ハードウェアが必要になる可能性があるが、Apple Mapsの衛星対応などは現行ハードでも実現可能とされる。