ドライヤーや美顔器、爪切りなど多数展開
シャープとReFaの元技術者による「KALOS BEAUTY TECHNOLOGY」。日本のものづくりで目指す、“不便を便利に”する商品開発

美容家電や生活家電を展開する「KALOS BEAUTY TECHNOLOGY(カロスビューティーテクノロジー)」が、同社初となるメディア向けの体験会を実施。同社の製品ラインナップや、そのこだわりなどが語られた。
KALOS BEAUTY TECHNOLOGYは、元シャープの技術者・元ReFa統括の高田栄和が代表を務める企業。 “日本のものづくり” にこだわり、自社で商品開発を手掛けている。なお、現在の社名になったのは高田氏が就任した2019年からであり、その前身は2017年創業のKINUJO BEAUTYとのこと。
高田氏はシャープ時代、世界初のカメラ付き携帯の企画やプラズマクラスターミストの開発などを手掛けてきたという。またRefaを展開するMTGで責任者を務めていた際は、ドライヤーやヘアアイロン等の開発、そしてSIXPADの開発にも携わったとのこと。そんな高田氏の新たな挑戦となるのが本企業であり、上場することも目標だそうだ。

大きく3つのブランドがあり、美容家電の「Dr.Beau」、生活家電の「Rooomy」、エアクッションを活用する「JFT」で製品展開をしている。加えて、全体の40%程度だというOEM事業もあり、他の美容系企業から依頼を受けて製品開発を行っている。
なお、工場は持たないため製造は外部委託となるが、8件の特許を取得しているなど、独自技術の開発にも意欲的だ。また最近では、地方の中小企業などから依頼を受けて代わりに販売する、ライブコマースコミュニティ事業にも取り組んでいるとのこと。
体験会では、テラヘルツ鉱石による遠赤外線でうるおいをキープさせるドライヤー「Dr.Beau KAZE nice Dryer Premium」や、EMSを7つ搭載する美顔器「Mask de kirei」といったアイテムを紹介。ドライヤーは鉱石と電熱線へのコーティングによる “ダブル遠赤外線” を実現していたり、Mask de kireiは7つのEMSで周波数を30秒間隔で変えることで乳酸が溜まることを防止しているなど、技術的な裏付けへのこだわりが語られた。


また、電動爪切り「爪きれるん」は、自身の子どもの爪を切って「赤ちゃんの爪はハサミだと尖る」ことに気づいたことから企画したとのこと。市場には似たような製品もあるが、グラインダーを改良して指を切れないように安全性を高めているそうだ。

KALOS BEAUTY TECHNOLOGYでは “不便を便利に” することも目指しており、高田氏の実体験から製品化したものも多いという。手の平用の美顔器「Beu*te」という製品を同社は展開しているが、これは高田氏が車を運転していた際、シワの多い自身の手が気になったというエピソードがきっかけだそうだ。

同社はほかにも、ナノスチームを活用した衣類スチーマー「Rooomy Stylish Steamer」、EMSを活用した頭皮ブラシ「SCALP REVIVE Brush」、エアークッションによって座った際の圧力分散を行う「3D Auto Air Cushion」などを展開している。今後も独自技術を用いて、モバイルヘアアイロン、モバイルドライヤー、サロン向けの超音波コームなどを続々と展開していくとしている。



