オリジナル版の製作陣も関与
Prime Video、SF『スターゲイト』ドラマ化。「リブートではなく全く新しい章」に

11月20日、Amazon Prime Videoは、SF映画『スターゲイト』をTVドラマ化することを発表した。
スターゲイトと言えば、エジプトで発見されたリング状の金属でできた遺物が実はワームホールの出入り口で、これを利用して遠い宇宙のどこかへと赴くことで宇宙における人類の立ち位置を探求していくという壮大なテーマを描くSF作品だ。日本では1994年にローランド・エメリッヒ監督の構想をベースとして製作された、カート・ラッセル主演のSF映画が最も知られている。
この作品は、米国では映画に続き、テレビドラマとして1997年から10シーズンの長きにわたった『スターゲイト SG-1』、2004年から2008年まで5シーズン続いた『スターゲイト アトランティス』、さらに2009年から2シーズンにわたった『スターゲイト ユニバース』が製作され、他にもアニメ版『スターゲイト インフィニティ』やウェブシリーズ『スターゲイト オリジンズ』などが展開されている一大コンテンツだ。
テレビドラマシリーズとしては第4作目となるAmazon Prime Video版『スターゲイト』は、リブートやドラマ版の続編ではなく全くの新章として描かれる。Amazon MGM Studiosのニック・ペッパー氏は「この章は、シリーズの豊かな伝統を尊重しつつ、野心的で感情を揺さぶる未来へと推し進めるものだ」と説明している。ただそれが20年にわたるこのシリーズのなかで、どのあたりの位置を占めるのかはまだわからない。
わかっていることは、このドラマのショーランナーを『スターゲイト:アトランティス』以来20年にわたってシリーズに関わり続けてきたマーティン・ジェロが務めるということだ。また製作総指揮にはジェロに加え、オリジナル映画のディーン・デブリンとローランド・エメリッヒが参加、さらにテレビシリーズのほとんどに携わっているブラッド・ライトとジョー・マロッツィも今回の作品に関与している。
米Amazonは2021年に映画スタジオのMGMを買収したが、そのときに得たIPのなかに『スターゲイト』シリーズも含まれていた。最初にAmazonが同フランチャイズの新作を計画しているとのうわさが出たのは2022年のことだった。新章はこれからの製作となるため、Prime Videoでの配信は早くて来年後半から、おそらく2~3年後になるのではないだろうか。興味がある人には、これから20年分の予習(または復習)をする時間が十分にありそうだ。
