LG製OLEDパネル使用
手で曲げられるPCディスプレイ、コルセアが発表。平面と湾曲を自在に調整
PCパーツ・周辺機器メーカーのCORSAIR(コルセア)が、フルフラットな状態から湾曲した状態に変形させることが可能なディスプレイ「XENEON FLEX 45WQHD240」を発表した。
湾曲ディスプレイは映像の没入感を強化できるため、特にゲームプレイに最適とされる。一方でフラットな画面は文書編集のほか、画像や動画の編集などにおいて、隅々まで歪みない映像を確認するのに適している。一般的なPC作業の際はフラット状態で使用し、ゲームではプレイ環境に合わせた湾曲度に調整するといった使い方ができるのは便利そうだ。
仕様をざっと記すと、画面は45インチ/アスペクト比21:9で、解像度3,440×1,440pxのLG製W-OLEDパネルを採用。最大240Hzのリフレッシュレート、0.03msの高速応答性(GTG)を備え、動きによるブレがほとんどないゲーム画面をユーザーにもたらすという。
また、米国の映画業界団体Digital Cinema Initiatives(DCI)が定める色空間「DCI-P3」を99%カバー。最大輝度はiPhone 13 Proなどと同じ1,000ニトとなっている。さらにコントラスト比は最大1,350,000:1だ。
OLEDディスプレイをPCで長時間使うときに気になるのが、焼き付きが発生する可能性があることだ。本機では電源のオン/オフの際に動作する「焼き付き防止機構」を搭載し、文書編集などの作業で同じUIを長時間表示し続けたりしても、完璧な画面を保証するという。その自信もあり、3年間の「焼き付きゼロ」および「不点灯ピクセルゼロ」保証がついている。
CORSAIRはこのディスプレイの発売日や価格などを示していないが、通常の製品に比べてお高くなるのは、想像に難くない。同じぐらいの平面/湾曲ディスプレイそれぞれを買うのと同等以上の価格になってしまうようなら、別々に購入しようと思うかもしれないが、置き場所や作業効率なども考慮した費用対効果が見込めるなら、このような一風変わったディスプレイも良さそうだ。