こんなことなら乗りたくない

テスラ・ロボタクシーの安全監視員が「居眠り」乗客に動画投稿される

Munenori Taniguchi

Image:ohmichael/Reddit

米サンフランシスコで、テスラ・ロボタクシーを利用した乗客が、同乗した安全監視員が運転席で居眠りをしているのに気づき、掲示板サイトRedditにその動画を投稿した。

幸いにも、監視員はテスラのAutopilot/FSD機能によって起こされたため大事には至らなかったが、乗客はこの件についてロボタクシーのサポートチームに報告したにもかかわらず、報告から1週間が経過した現在も返答がないと述べている。

動画を投稿した乗客は、前の週にもロボタクシーを利用しており、そのときは快適で普通のライドシェアよりも安全なように感じられたと述べた。しかし今回の件では、安全監視員は走行中に少なくとも3回も運転席で船をこぎ出したと報告し、そのたびにAutopilot/FSDの警告・注意喚起機能によって起こされていたとのことだ。

Redditに投稿された動画を見た他のユーザーの中には、自分も同様のことがあったと報告するものも現れており、動画で運転席に座っているのと同一人物だったと確信していると付け加えた。

たしかに、走行するクルマの運転席に長時間、何もせずに座っていれば眠気も来るだろう。しかし、そこに監視員が座っている本来の目的は、何か突発的な安全の問題が生じたときに、ロボタクシーの運転制御を引き継ぎ、乗客の安全を確保するためだ。そのため居眠りをしていたのでは全く意味をなさない。

Autopilot/FSD機能が提供され始めてから長い年月がすぎたが、いまだに同機能はレベル2の運転支援システム(ADAS)に過ぎず、自動運転と呼べるレベルに至っていない。同システムを使用中の事故も相変わらず発生している。

ロボタクシーのシステムも、安全監視員が短時間に3度も居眠りをしてしまうようであれば、事故を未然に防ぐためにも、異常検出時の警告サイクルを短くしたり、その他何らかの対応を取るべきだと、動画を投稿した乗客は述べている。

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