ヒンジとバッテリーがボトルネック
折りたたみiPhoneの「シワなし画面」完成か。ただし量産は先の見通し

アップルが開発中の折りたたみiPhone(通称:iPhone Fold)において、ディスプレイは最も重要かつ最も複雑なパーツの1つとされている。同社は競合と差別化するため、「折り目(シワ)のない」パネルを実現すべく開発を続けてきたと報じられてきた。
新たな情報によれば、このパネルはすでに仕様が最終決定され、サプライチェーンパートナーのFoxconnも組立ラインを準備済みとされる。ただし、ヒンジとバッテリーについては、まだ量産準備が整っていないようだ。
ここ数か月の報道では、サムスンがiPhone Foldのメインおよびカバーディスプレイの独占供給元となるとされている。プロトタイプ段階ではメイン画面7.74インチ、カバー画面5.49インチというサイズが伝えられている。もっとも、これらは量産段階で変更される可能性がある。
中国の著名リーカー刹那数码(Instant Digital)氏もWeiboで情報を発信しており、特にヒンジが「折り目なし」を実現するための要となり、高い強度と耐久性を持つLiquidmetal(アモルファス合金)が採用されるとされている。
当初、この特製ヒンジは100〜120ドルのコストになると見られていたが、70〜80ドルまで圧縮されたとも報じられる。これは素材単価の低下ではなく、組立設計の最適化、製造工程の改善による結果だとされる。
とはいえ、なぜアップルがヒンジを量産工程に移すことを慎重にしているのか、その理由は不明なままである。バッテリー供給元が確定していない点についても説明されておらず、依然として多くが不透明だ。
iPhone Foldのバッテリーは5400〜5800mAhでテストされているとする情報も存在する。これはiPhone 17 Pro Maxの5088mAhを上回る容量である。ただし、iPhone Airが初期段階の2800〜3000mAhから製品版では3149mAhに増量されたともいわれ、iPhone Foldも最終仕様でさらなる増加が行われる可能性もある。
