非公式の周辺機器を使うからか、任天堂が意地悪なのか

Switch 2、システムのアプデで一部サードパーティ製ドックなど動作しなくなる問題

Munenori Taniguchi

Image:Nintendo

任天堂は11月11日、Switch 2向けにソフトウェアアップデートv.21.0.0を配布した。しかし、このパッチを適用したユーザーのうち一部からは、使用していたサードパーティ製ドックやその他周辺機器が動作しなくなったとの報告がRedditなどに報告されている。

これに対し、ゲーム情報サイトのKotakuなどは多くのプレイヤーが不満を述べていると報じている。

今回のSwitch 2向けアップデートでは、HOMEメニュー上で、ゲームソフトアイコンがパッケージ版かダウンロード版かがすぐにわかるように表示を変更したり、バーチャルゲームカードを選択時に、オンラインライセンスを使用しない設定でもデータのダウンロードだけは行えるようにしたり、eショップにおける動画の自動再生をオフにできるようになったりといった、細かいながらも便利さを向上する修正がいくつか施されている。

しかしその一方で、パッチ適用後に、サードパーティ製のドックなどが動作しなくなったとの声がプレイヤーからあがり始めた。

報告では、パッチを適用すると、それまで使うことができていたサードパーティ製のドックからテレビへの映像出力ができなくなったり、ドックケーブルが使えなくなったとされ、使えたとしても扱いにくくなったというものが多いようだ。なお、問題は電源を再起動しても改善せず、パッチが原因であることは間違いないようだ。

Switch 2とドックを接続するUSB-C端子が一般的な手順で周辺機器と接続していないことは、7月の時点でその様子を分析したユーザーが報告していた。

おそらく任天堂には、Switch 2に認定されていないサードパーティによる低品質の機器が接続されにくいようにして、予期せぬ故障を防止しているものと考えられる。だが、その後サードパーティ製周辺機器のなかにも制限をクリアして動作するものが出てきていた。

そのため、今回のソフトウェアアップデートでは、おそらくUSB-C端子の内部的な接続のプロセスに変更が加えられた可能性が考えられる。

そもそも、任天堂は今回のソフトウェアアップデートに関して、ウェブサイトのサポートページに「本体更新時のご注意」として、「本体を改造したり、任天堂がサポートしていない周辺機器やソフトウェアを使用したりすると、本体更新後に本体が動作しなくなるおそれがあります」と記している。

しかしこの文言は、記事執筆時点では英語版の同アップデートのページには見つけることができなかった。

なお、この件に関して一部のユーザーは、アップデート後にサードパーティ製の周辺機器を接続したら機器が「壊れた」と述べている。これが動作しなくなっただけなのか、本当に壊れたのかは(Switch 2で使用できなくなったので)報告の内容からはわからない。ただいずれにせよ、このような予期せぬ(予期可能とも言える)トラブルを避けたいのなら、迷わず純正の周辺機器を購入すべきであることは間違いない。

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