どちらも好評を得ています
新作脱出シューター『ARC Raiders』、同接プレイヤー数で『BF6』超え達成

10月に発売されたEAの人気FPSシリーズ最新作『Battlefield 6』は、無料でプレイできるバトルロイヤル形式の『Battlefield REDSEC』のリリースもあり、前作『Battlefield 2042』の失敗とは対照的な高評価を得ている。
しかし、同じ時期に発売された脱出型シューティングゲーム『ARC Raiders』は、当初はあまり注目されていなかったものの2週間足らずで数多くのファンの指示を得ることに成功し、最近ではBattlefield 6を超える同時接続プレイヤー数を得るに至った。
記事執筆時点では、PCゲームプラットフォームSteam上での直近の24時間プレイヤー数が、ARC Raidersが46.2万人、Battlefield 6は44.1万人となっている。
両タイトルとも、FPS(一人称視点シューティング)形式とTPS(三人称視点シューティング)形式という違いはあるものの、基本的にはマルチプレイヤーシューティングゲームで、このジャンルの中では非常に人気を得た成功作といえる。
一方で、ゲームのシステムは大きく異なる。Battlefield 6は自分が所属する陣営の勝利を目指すことが目的であり、1回のプレイのなかで敵に倒されても繰り返し出撃することが可能な、『Call of Duty』シリーズなどとも共通するシステムであるのに対し、ARC Raidersは1人または3人パーティで出撃して特定のタスクをこなしつつ、敵に倒されることなく脱出ポイントまで移動するのが目的となる。
また、ARC RaidersはPvPvE方式を採用しており、他のプレイヤーだけでなく、マップ上に配置されるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)からの攻撃にも対処しなければならない。リアリティという面ではBattlefield 6のほうが現実の戦争における戦闘を再現しているが、ARC RaidersはよりSF的なシチュエーションを採用し、他のプレイヤーと遭遇しても必ずしも戦闘するのではなく、プレイヤー間の合意により即席チームとして共闘する選択も可能なところが新鮮だ。
雰囲気的にARC Raidersは、脱出シューティングゲームというジャンルを切り開いた『Escape from Tarkov(エスケープ・フロム・タルコフ)』の緊張感と、一世を風靡した『APEX Legends』のカジュアルさを併せ持っているといえるかもしれない。プレイヤーによってゲームのプレイスタイルが異なり、ゲーム配信に向いているのも、ARC Raiders独特の特徴だ。
予想外の人気を得たせいか、ここ数週間はARC Raidersのサーバーが不調に見舞われるケースも見られた。それでも、隠されたバンカーイベントや、プレイ中の天候に磁気嵐が追加されるなどのアップデートがプレイヤーを引き込み続けている。
一部では、マップ上で他のプレイヤーに出会う必要性があるのか、つまりシングルプレイヤーモードがあっても良いのではないかという議論もあるが、いずれにせよプレイヤー数は増え続けており、今後の展開が楽しみなタイトルだ。
ちなみに、ARC RaidersもBattlefield 6も、PC版に加えてPlayStation版やXbox版が発売されている。対応機種が手元にあるなら、試してみればきっとその楽しさがわかるはずだ。
