Windows UpdateでKB5067036を適用してください

Windows、2021年から放置の「更新してシャットダウン」がシャットダウンしない問題がようやく修正

Munenori Taniguchi

Image:Hamara/Shutterstock.com

マイクロソフトは、スタートメニューに現れるWindows Updateのオプションのうち、アップデートを適用してから自動的にPCを落とす「更新してシャットダウン」が正しく機能せず、再起動してしまう長年のバグを修正した。

後にPCが再起動してしまう問題に気づいていた人は、実はそれほど多くないかもしれない。というのも、もしユーザーが、Windowsの設定で一定時間PC操作がないときにスリープモードに移行するようにしていたら、ユーザーがWindows Updateを適用中に離席して戻ってくるまでに、PCがバグで再起動しても、一定時間後にスリープモードに移行して見かけ上システムが停止状態になっている可能性は十分にあり得るからだ。

とはいえ、「更新してシャットダウン」を選んだにもかかわらず、しばらくしてみたらPCが再起動しているのに気づいた人や、就寝前にこの操作を行って朝起きたら、なぜかPCが起動していたという人もある程度はいるはずだ。

このバグは、Windows 11だけでなくWindows 10にも存在しており、2021年にはユーザーからマイクロソフトに報告されていた。しかしいままで、マイクロソフトはこれを修正しないまま放置状態においていた。そのため、細かいことが気になるユーザーの間では、Redditなどで時々この問題に関する話題が再燃していた

おそらく現在も、この問題が修正されたことに気づいているのは、最近配布されたWindows 11 25H2のリリースノートにひっそりと記された文言に気づいた人か、この記事を読んでいる人だけかもしれない。

今回の修正は、Microsoftが先週から提供を開始したWindows 11の大型アップデート「25H2」のオプションとして配布される更新プログラム「KB5067036」で提供されている。Windows 11 25H2には、スタートメニューのデザイン変更やエクスプローラーのおすすめセクションなど、OSの多くの改善が含まれているため、まだ適用していない人は、この機会にWindows Updateの設定を見直してみるのも良いかもしれない。

なお、今回の問題のメインストリームサポート上の修正は、11月11日にリリース予定の月例パッチで提供されるという。Windows 10の場合は1年間限定で延長サポートを受けられるESUの対象であるなら、パッチを適用できるはずだ。

ちなみに、マイクロソフトは「更新してシャットダウン」がシャットダウンしないこのバグの原因が何だったのかについては説明していない。小さな問題すぎて説明する必要がないと考えているのか、需要がないから説明するまでもないのか、はたまたその他の理由があるのかはわからない。

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