AnthropicやPerplexityのうわさがあります

ティム・クックCEO、Apple Intelligenceにさらに多くのAIを統合すると述べる

Munenori Taniguchi

Image:Apple

アップルは、自社デバイス用のOSにさらに多くのサードパーティ製AIツールを統合していく考えを示した。

ティム・クックCEOは米CNBCとのインタビューで、2026年に生成AIを統合したSiriをリリースする予定であることも確認し「我々の意図は、時間をかけてより多くを統合していくことだ」と自社製品への生成AI統合についての考えを語った。

アップルは現在、Apple Intelligence機能のなかで、自社製のAIモデルに加えてOpenAIのChatGPTを利用できるようにしている。しかし、自社のAIモデルの性能向上にはかなり苦労していると伝えられており、昨年にはソフトウェア担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏がOpenAI以外のAIモデルの統合も進めていく旨の発言をしていた。

現在アップルは、Apple IntelligenceへのGoogle Geminiの統合とともに、音声アシスタントSiriへのChatGPT統合を進めている。

Bloombergは先月、アップルがGoogleとの協力により、Siriの要約機能にGoogleの生成AIモデルを使う試みを進めることで「正式に合意した」と伝えていた。Googleのスンダー・ピチャイCEOは昨年、同社の生成AIであるGeminiをiPhoneに対応に取り組んでいることを認めていた。

木曜日の第4四半期決算報告では、クックCEOはSiriの開発が「順調に進んでいる」と述べている。そして依然としてAI関連のM&Aも「ロードマップの前進につながるのであれば」検討するとした。これは7月末の(2025年第3四半期)決算報告の場で述べたことと変わっていない。

最近発売されたiPhone 17シリーズは、iPhone史上最薄のiPhone Airが中国で完売したなどと好調さが伝えられている。iPhone 17と17 Proも最新SoCのA19チップで性能を向上させている。アップルはiPhone 17シリーズ発売後の株価上昇でNVIDIA、マイクロソフトに続く3社目の時価総額4兆ドル企業となった。

だが、いくら業績が好調でもアップルは最初に発表したApple Intelligenceの機能をすべて実現するには至っていない。ChatGPT以外のAIツールとの提携も重要だが、それらの機能実現がいつになるのかも引き続き注目だ。

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