最も神経を尖らせているのがサムスン
折りたたみiPhone、2026年秋登場の可能性高まる

アップルが折りたたみ式iPhoneを開発中であるという噂が飛び交うなか、現時点では2026年秋に発売される見込みだと報じられている。
この情報は、市場調査会社Counterpointが発表した「米国折りたたみスマートフォン市場の展望」に関するレポートによるものだ。同レポートによると、折りたたみスマートフォン市場はサムスンが2019年に初代モデルを投入して以降、数年の試行錯誤を経てようやく成長期に突入したという。
特に米国市場では前年比68%という急成長が見込まれ、市場全体が「目新しさ」から「必需品」へと転換しつつある。サムスンの最新モデル「Galaxy Z Fold7」は初期販売台数が前モデルを約50%上回り、同社も公式声明で「第7世代を迎えた今、ユーザーの声を反映したことで、他のどのデバイスでも得られない体験に到達した」と述べている。ようやく折りたたみスマホが、ニッチな市場からプレミアム市場の主流へと躍り出た格好である。
Counterpointは今回のレポートで、折りたたみiPhoneが2026年後半に登場する見通しであることを強調しており、この参入が「市場に最大の構造変化をもたらす」と分析している。アップルの参入は遅いものの、市場が成熟した段階で登場することはむしろ理想的であり、「消費者の意識が一気に拡大し、高所得層を中心とした買い替え需要が急速に高まる」と予測している。
折りたたみiPhone、通称「iPhone Fold」がiPhone 18シリーズと共に2026年秋に登場するという予想は、複数の情報源で一致している。しかし、ここ最近は開発の遅れにより2027年への延期の可能性も指摘されており、理由としてヒンジや主要パーツの設計確定に時間を要していることが挙げられている。
一方、サムスンの次期モデル「Galaxy Z Fold8」も、iPhone Foldと同様にレーザードリリング加工を施した新型ヒンジを採用すると噂されている。これにより、折り目(シワ)の目立ちをさらに抑え、競争力を高める狙いがあるようだ。こうした改良の背景には、「折りたたみスマホ市場で初めてアップルと直接対決する」局面を見据えた意図があるとみられる。
iPhone Foldが本当に2026年秋に登場するのか、それとも2027年にずれ込むのか。最も神経を尖らせているのは、ほかならぬサムスンだろう。
- Source: Counterpoint
- via: 9to5Mac
