Microsoft OfficeやAdobeアプリも動くことに

次世代XboxはWindows搭載、Steamや全Xboxタイトルが動く高性能ゲーミングPCか

多根清史

Image:Yekatseryna Netuk/Shutterstock.com

次世代Xboxゲーム機は「キュレーションされたWindowsゲーミングPC」として設計されており、歴代Xboxの全タイトルをプレイできるだけでなく、Windows PC向けのあらゆるゲームやアプリを動かせるハイブリッド機になると報じられている。

マイクロソフトの内情に詳しいWindows Centralによると、この次世代Xboxはフル機能のWindowsを搭載し、テレビ向けに最適化されたゲーム機風のUI(ユーザーインターフェース)を備えるという。ユーザーは自由にWindowsモードへ切り替え、SteamやEpic Games Storeなど、他のPCゲームプラットフォームも利用できるとされている。

こうした構成は、携帯ゲーミングPC「ROG Xbox Ally X」および「ROG Ally」で提供されている「Xboxフルスクリーン体験」をベースとしている。つまり、ユーザーがいつでも “ゲーム専用機” として使うか、“Windows PC”として使うかを切り替えられるということだ。

さらに、次世代Xboxは現行のXbox Series X|Sのゲームライブラリを完全に引き継ぐ予定であり、旧世代タイトルもすべて動作する。加えて、AI技術「Auto Super Resolution」によってグラフィック品質が向上する見通しとされる。

また、オンラインマルチプレイの無料化も検討されているという。現行の家庭用ゲーム機ではマルチプレイに課金(サブスクリプション加入)が必要だが、PCではそうではない。この新型デバイスが目指す「PCゲーミング体験」との整合性を取るため、オンラインの壁を撤廃する可能性があるとされている。

こうした方針は、Xbox幹部が語った「非常にプレミアムでハイエンドなキュレーション体験となる」という発言とも一致する。高性能ゆえに高価格になるとの見方もあり、ソニーの次世代機「PS6」の倍額になるという噂もあるが、PCとゲーム機の利点を融合した構成であれば、十分にコストパフォーマンスの高い製品となるだろう。

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