10万円超えは確実か

マイクロソフト、次世代Xboxは「非常にプレミアムでハイエンドの厳選された体験」と予告

多根清史

Image:Jim1982/Shutterstock.com

マイクロソフトが開発中である次世代Xboxゲーム機について、Xbox部門トップのサラ・ボンド氏は「非常にプレミアムでハイエンドなキュレーション(厳選)体験となる」と述べている。

この発言は、ボンド氏が海外メディアMashableのインタビュー動画において語ったものだ。次世代Xboxハードを「ゲーム機とPCのハイブリッドにすべきではないか」という質問に対し、彼女はそうした提案に肯定的な姿勢を見せたかたちである。

ボンド氏によると、次世代機には現行の携帯ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」シリーズで見られる設計思想の一部が反映されているという。ただし、それ以上の詳細については明言を避けている。

マイクロソフトブランドの携帯デバイスで最上位に位置するROG Xbox Ally Xは、価格が1000ドル(日本では税込13万9800円)と高額である。ボンド氏がこの高価な製品に言及し、さらに「ゲーム機とPCのハイブリッド」という提案に前向きな姿勢を示したことから、次世代Xboxも同様に高価格帯になる可能性が高いとみられる。

実際、次世代Xboxが高額化し、ソニーのPS6(仮称)の倍近い価格になるのではないかという噂は、これまでにも複数報じられてきた。背景には、製造コストの上昇や不安定な経済情勢の中で高性能を追求していることに加え、Steamなど他社のゲームストア経由で購入したタイトルをプレイ可能にする方針がある。その場合、自社の手数料収入を確保しにくくなる。

なお、ROG Xbox Allyシリーズについては、マイクロソフトがブランド普及を目的として補助金を投入し、価格を抑えるとの予想もあった。しかし実際には、従来モデルとほぼ同等の価格帯を維持した携帯ゲーミングPCとして展開されている。

次世代Xboxを待ち望むユーザーは、これまで以上に高価な製品となる可能性を踏まえ、相応の出費を覚悟しておくべきだろう。

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