将来的な人員削減も示唆

イーロン・マスク、Twitter従業員に「TwitterはTikTokやWeChatみたいになるべき」と発言

Twitter買収に向けて手続きを進めているイーロン・マスク氏は6月16日、Twitter従業員に対して、ユーザー数10億人という目標を達成するには、TwitterがTikTokやWeChatのようになるべきだと述べた。

Twitterの全従業員に向けたビデオ会議で、マスク氏は従業員からTwitterがユーザーを増やし、エンゲージメントを高める方法について問われた。これに対し「人々が今よりももっと楽しむことができ、さらに情報も得られる」ように実用性を高めなければならないとの見方を示した。そして支払いやネット配車まで可能な、中国の何でも入りSNSアプリ「WeChat」や「TikTok」を例に挙げた。

マスク氏いわく「中国の外ではWeChatに相当するものはない」「中国ではWeChatが生活の一部に溶け込んでいる。そのような状況をTwitterで再現できれば大成功といえるだろう」とのこと。またTikTokについても、そのアルゴリズムが優秀だと褒め称え「Twitterも、誰もが面白いと思えるよう、アルゴリズムに磨きをかけると良い」とした。

一方でマスク氏は、Twitterがもっとシリアスな問題を伝えるのにも優れた存在になれるはずだという。また、5~10年後のTwitterの成功とは何か問われると、「物事の本質をより良く理解できるようになり、文明がより力強く永続的になれるよう貢献すべき」とのことだ。

さらに、Twitterがサブスクリプションと支払いシステムをもっと重視すべきだとコメント。認証バッジを有料化してはどうかと述べたほか、従来から繰り返している、ボットやスパムの取り締まり強化などを提案した。

また、サービスにおけるコンテンツのモデレーションに関しての質問には、人々は法律の範囲内でなら、かなり極端な発言でもそれを言うことは認められるはずだと信じているとしつつも、情報操作に詳しい研究者ルネ・ディレスタが広めた「言論の自由」と「到達の自由」の考え方を示し、あまりに極端な発言は必ずしも増幅されるべきではないと返答した。

従業員にとって別の方向で気になる話題もあった。マスク氏は「今はコストが収益を上回っている」と述べ、Twitterの財務状況を「健全化」しコストを下げる必要があるとし、はっきりとは言わなかったものの、買収契約が成立すれば、人員削減を実行する可能性があることをほのめかした。現Twitter CEOのパラグ・アグラワル氏は、マスク氏がTwitter買収に動き出した際に「現時点では」従業員の削減は計画にないとスタッフに述べている。

New York Timesは、マスク氏が投資家とのやりとりの中で人員削減を示唆したことを指摘している。このときは、短期的にTwitterの人員を増やし、その後成長を再開する前に約900人を削減することを考えているとしていた。

ちなみに、ツイッターの年間売上高は、2020年は37.2億ドルだったところ、2021年は50.8億ドルまで伸長。これにともない損失は、2020年の11.4億ドルが2021年には2.2億ドルにまで減少している。

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