MicrosoftアカウントでWindows設定を同期していれば、無料で1年間延長保証を受けられます
実はまだ使えるWindows10。無料で1年先送りできる「ESU」を使う方法

Windows 10のサポート期限は2025年10月14日をもって終了した。しかし、いまだにWindows 10を搭載するPCで、この記事を読んでいる方もいるかもしれない。
マイクロソフトはWindows 11のハードウェア要件を高く設定しており、性能的にまだまだ使えるWindows 10 PCは世の中にまだまだたくさんある。統計情報サービスStatcounterの調べでは、世界中のWindowsユーザーの間で、Windows 11のシェアがトップに立ったのは今年7月のこと。9月現在でもインターネットを利用するWindowsユーザーの約40%もの人がWindows 10を使用している(Windows 11は約50%)。
サポート期間が終了してもWindows 10が使えなくなるわけではない。ただ重要なセキュリティアップデートが提供されなくなるため、そのままではWindows 10は日を重ねるにつれ脆弱になっていくため、ユーザーはセキュリティに気を配る必要はある。
そしてマイクロソフトも、すぐに新しいPCを用意できない個人ユーザーに対して、問題を1年間に限り先送りできる 「Extended Security Updates(ESU)」を無料で提供している。
個人向けのESUを利用する方法
Windows 10の個人向けESUを利用するには、ユーザーはまずシステムを最新の状態にアップデートし、管理者アカウントでログインする必要がある。通常、Windows 10を使い始めた最初に作成するアカウントが管理者アカウントになっていることが多い。
次に、ユーザーは現在使っているPCがWindows 11にアップグレードできないかを確認する。もし、Windowsアップグレードのオプションが画面に表示されるようなら、そのPCはWindows 11のインストール要件に足りていることになるため、そのままインストールしてしまうのが無難かもしれない。
アップグレードの提案が表示されないユーザーは、マイクロソフトが用意する拡張セキュリティ更新プログラムに登録することで、1年間だけ個人向けESUが利用できる。ESUを設定するには、まず「設定」メニューから「更新とセキュリティ」を選び、「Windows Update」に移動して「今すぐ登録」をクリックする。このとき、ローカル アカウントで Windowsを使用している場合は、Microsoftアカウントにログインするよう求められる。

そして、Windows設定をバックアップしていない場合はバックアップを開始するか、これまでにMicrosoft Storeでゲームや映画、テレビ番組などを購入した際に付与されたRewardsポイント(1000ポイント)を利用するか、30ドルを支払ってESUに登録するかを選択する。
もしRewardsポイントが足りているなら、それを使うのが最も手っ取り早い。だがポイントが足りず、それでも無料でESUを利用したい場合は、Windows設定のバックアップを選択する。このとき、Windowsログインを使用しているユーザーはMicrosoftアカウントにサインインすることが求められる。バックアップ対象のデータが大量になる場合は、環境によっては時間がかかるかもしれないが、無事に完了すればESU登録も完了できる。
なお、一度ESUに登録すれば、そのESUライセンスを最大10台のデバイスで使用することが可能だ。他にもサポートを延長したいWindows 10 PCがあるなら、そのPCで [設定] >[更新とセキュリティ] >[Windows Update] と移動し、追加デバイスに対し [今すぐ登録] を選択するだけ良い。最初のデバイス登録に使用したのと同じ Microsoftアカウントで、デバイスに既にサインインしている場合は、[デバイスを追加] を選択する。
ちなみに、Microsoft Rewardsポイントを利用してESUに登録した場合は、即座にRewardsの注文が確定され、返品または交換することはできない。一方、Microsoftアカウントで30ドルを支払ってESUを購入した場合もすぐに請求処理が行われる。2025年10月14日以降の払い戻しはすべて、ユーザーが住む国のデジタル購入に関するポリシーに従うとのことだ。
- Source: Microsoft