アップル製品との親和性の高さアピール

Aqaraが「スマートロック」「スマートパネル」「電気スイッチ」など投入予定。CEATECにブース出展

編集部:平山洸太

Aqaraのブース

スマートホーム機器を展開するAqara(アカラ)は、幕張で開催されているテクノロジー総合展、CEATEC 2025にブースを出展。これから投入予定の日本未発売製品を組み合わせつつ、同社のスマートホームソリューションの便利さがアピールされている。

Aqaraでは従来からアップルのHomeKitへの対応に力を入れてきた。近日発売予定だという「スマートロック U200」は、iPhoneまたはApple Watchでドアの施錠/解錠ができる、アップルのホームキーに日本初対応するモデルとなる。

「スマートロック U200」

また、Aqaraで初めてのバッテリー搭載モデルだという屋外用セキュリティカメラ「防犯カメラG510(バッテリ式)」も近いうちに発売予定とのこと。こちらはアップルのHomeKitセキュアビデオに対応しており、録画したデータをiCloudに保存できる。

「防犯カメラG510(バッテリ式)」

新たなカテゴリーの製品も準備しており、ディスプレイでスマートホームデバイスを管理できる「スマートパネル S1 Plus」も年内から来年に投入予定とのこと。同時期に発売予定の「音声コントローラー H1」はSiriの音声コマンドを入力できる小型のデバイスで、持ち上げている時だけマイクを有効化することでセキュリティにも配慮している。

「スマートパネル S1 Plus」(上)、「音声コントローラー H1」(右下)

そのほか、既存のミリ波センサー「FP2」を進化させて赤外線検知と温湿度センサー等を載せた「FP300」も年内に発売するとのこと。既存のハブをMatter対応させた「スマートリモコンM200ハブ」や、電力モニタリング機能を備えた「エアコンコントローラー」も投入を予定する。

「FP300」

Aqaraでは、スマートホームの共通規格Matterへの対応も拡大させている。ブースの担当者は「Matter導入のハードルを下げたい」「Aqara製品があればMatterの準備が完了する」と話しており、既存モデルもMatter対応のものに置き換えていくという。

ブースではMatterのメリットについて「メーカーの壁を超えた連携ができる」と紹介。美和ロックのMatter対応ロックを解錠させるとAqaraのMatter対応見守りカメラがオフになり、他社のMatter対応ライトが点灯するというデモも用意していた。

美和ロックとの連携

Aqaraでは今後、BtoB向けのソリューションにも力を入れていくという。BtoB向けのホームステーション「M410」や電気スイッチ「ライトスイッチ H2」といった新製品の追加も予定するほか、ホテルや老人ホームなどへの提案・導入も行っていくそうだ。

「ライトスイッチ H2」

なお、Aqaraブースの隣には、Matterを策定しているConnectivity Standards Alliance(CSA)日本支部のブースがCEATEC出展。Aqara、mui Lab、SwitchBot、ACCEL LABといった、メーカーの壁を超えた連携のデモなどが行われていた。

CSA日本支部のブース内に設けられたデモ

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