M5 iPad Proの2つ目のフロントカメラはまだ確認できず

M5 iPad Proと新型Vision Pro、まもなく発表?アップル直営店で在庫が減るなどの前兆も

多根清史

Image: Erman Gunes/Shutterstock.com

アップルは10月下旬にスペシャルイベントを開催するか、もしくはウェブ上で複数日にわたって新製品を発表するとみられている。そうしたなかで「まもなく登場する」具体的な製品として、次期「M5」チップを搭載したiPad ProとVision Proの後継モデルが有力だと、著名ジャーナリストが報じている。

BloombergのMark Gurman記者は、自身のニュースレター「Power On」で「Vision ProとiPad Proのアップデートが差し迫っている」と述べ、両製品の特徴や新機能に関する予想を挙げた。

まずM5搭載のiPad Proについては、先週ロシアのYouTuberが公開した動画を取り上げ、「映像を見る限り、M4からM5へのプロセッサー移行以外に大きな変更は見られない」と分析している。ただし、以前に自身が予想していた「2つ目のフロントカメラ」が確認できなかった点にも言及しており、これはiPadを縦横どちらの向きでもFace IDによる顔認証をしやすくするためのものとされている。

それでもGurman氏は「社内テスト用のiPad Proには確実に第2のレンズが搭載されている」と主張している。アップルはこれまでにも、開発の最終段階で機能を廃止した例(初代iPadの2つ目のドックコネクタなど)があるが、「今回は極めて異例な最終段階でのカットになるだろう」と述べ、第2カメラの存在に確信を示した。

続いて新型Vision Proについては、以前から報じていた2つの改良点「高速チップの採用」と「装着時の負担を軽減する新ストラップシステム」を改めて強調している。このうち搭載チップに関しては、M4版とM5版の両方がテストされたと伝えていた。

一方で、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は「新モデルにはM5チップが搭載される」と明言していた。M5搭載iPad Proとの同時発表だとすれば、この可能性は確かに高そうだ。

さらにGurman氏はその後の投稿で、アップル直営店においてM4 iPad Proや14インチMacBook Pro(非Pro/Maxチップ搭載モデル)の在庫が減少していると指摘した。これを「新モデル登場が近いことを示す明確な兆候」だとしている。

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