日本でのAlexa+提供時期は不明

Amazon、新型「Echo Show 8/11」「Fire TV Stick 4K Select」など発表。Alexa+に対応

多根清史

Image:Amazon

Amazonはニューヨークで開催したメディア向けイベントにて、新型の「Echo Show 8」「Echo Show 11」、そして「Fire TV Stick 4K Select」などを発表した。価格はEcho Show 8が34,980円(以下、税込表記)、Echo Show 11が39,980円、Fire TV Stick 4K Selectが7,980円。発売時期はEcho Showが11月中旬、Fire TV Stick 4K Selectが近日中の予定である。

新しいEcho Show 8およびEcho Show 11は、新AIアシスタント「Alexa+」を動作させるために設計されたものである。カスタムチップ「AZ3 Pro」を搭載し、高度なセンサーと改良版マイクによってノイズキャンセリング性能を強化。夜間や騒がしい環境でも優れた音声認識を実現するという。

デザインも刷新され、従来モデルのEcho Show 8とEcho Show 10の中間のような外観となった。下部のスピーカーには2.8インチウーファー1基とフルレンジドライバー2基を搭載し、クリアなサウンドを実現している。

両モデルはネガティブ液晶(Negative Liquid Crystal)技術を採用し、広い視野角を確保。明るい場所や暗所でも見やすい表示が可能である。さらに13MPカメラを備え、センサー融合プラットフォーム「Omnisense」により部屋の状況を把握。ユーザーが近づくとAIが検知し、あいさつや関連情報の表示、パーソナライズされたリマインダー通知などを行う。

ソフトウェア面では、新しいメディアコントロールセンターを導入し、動画・音楽・ストリーミングアプリへのアクセスが容易になった。スマートホームハブ機能も進化し、Zigbee、Matter、Threadに対応。Alexaと連携できる機器の幅が拡大した。

なお、新AIアシスタントAlexa+は米国で早期アクセスが始まっているが、日本での提供時期は不明である。米国ではPrime会員は無料、非会員は月額20ドルで利用でき、日本でも同様の形態になると見られる。

新型Fire TV Stick 4K Selectは独自設計の「Vega OS 1.1」を搭載。従来モデルのEcho Showシリーズに搭載されていたとされるが、名称が公式に発表されたのは今回が初めてである。

この新モデルは4K Ultra HDおよびHDR10+表示に対応。通信はWi-Fi 5(802.11 a/b/g/n/ac)とBluetooth 5.0をサポートする。さらにAlexa+が統合され、音声操作とAI対応が強化されている。

Image:Amazon

プロセッサーはMediaTek製「MT8698 MCM」で、CPUはARM Cortex-A55の4コア(最大1.7GHz)を搭載。RAMは1GB LPDDR4、ストレージは8GBである。

なお、現行の最上位モデルFire TV Stick 4K MaxはRAM 2GB、内蔵ストレージ16GB、Wi-Fi 6E対応であるため、すでに所有しているユーザーは買い替えるメリットは薄いだろう。

このほかAmazonは、従来のEcho Dot(第5世代)と比較して約3倍の重低音を実現したという「Echo Dot Max」と、従来モデルから約40%の小型化したという「Echo Studio」も発表。価格はEcho Dot Maxが14,980円、Echo Studioが39,980円となる。

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