iPhoneにケースつけない派は気になる話

アップル、展示の新iPhoneが傷つきやすいのは「経年で表面が劣化した磁気スタンドのせい」と主張

Munenori Taniguchi

Image:Hadrian/Shutterstock.com

アップルは、発売されたばかりの2025年モデルのiPhoneは傷がつきやすいという投稿がSNSなどで散見されることに関して声明を出し、Apple Storeで販売されているiPhone 17に見られる傷跡は、実際には傷ではなく、経年で劣化したMagSafeディスプレイスタンドの欠片のようなものが付着して発生したと説明している。

アップルいわく、このような原因で付着した「傷」は、きれいに拭き取ることで跡を消すことができるという。アップルは今後、店頭のMagSafeディスプレイスタンドを新しいものに交換するようApple Storeにはたらきかける計画である模様だ。

とはいえ、この説明には少々無理があるとの見方もある。というのも、SNSに投稿された写真の中には、iPhone 17 Proの背面にあるアップルのロゴマークの上あたりに明らかな引っかき傷のようなものが見えるものもあり、特にディープブルー(iPhone 17 Proおよび同Pro Max用カラー)に顕著に問題が出ているように思える。

また、iPhone 17 Proのコズミックオレンジでは、カメラバンプの縁の部分の色が剥げてしまっているように見える写真もある。

電子機器修理業者(というより、スマートフォンやタブレットなどの分解動画でおなじみ)のiFixitは、アルミニウムボディ表面の耐久性を高めるアルマイト(陽極酸化処理)加工を施されたiPhone 17 Pro/17 Pro Maxにこの問題の影響が出ているとし、この表面処理はエッジ部分で剥げが発生しやすいと説明している。AppleはCNETに対し、アルミニウム部分の削れの問題について、陽極酸化皮膜が「非常に硬く、業界標準の微小硬さのガイドラインを上回る」レベルにあると説明している。だが、経年による摩耗や損傷は避けられないとも述べた。

なお、YouTubeチャンネルJerryRigEverythingなどは、iPhone 17 Proへのテストで良好な性能を発揮することを示す動画を公開している。この動画では、コインや鍵のギザギザ部分でカメラまわりに傷をつけようとしたが、ついたように見えた傷は後できれいに消すことができており、アップルの声明を裏付ける結果を示しているとも言えそうだ。iPhone 17 Pro背面のガラス部分につけた傷も、簡単に消すことができている。ただ、この動画でもカメラバンプの縁の部分は削れてしまっている。

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