今のところ日本ユーザーへの言及なし

PS5ユーザー向け報酬プログラム「Franchise Rewards」発表。トロフィーで限定グッズ購入権を獲得

多根清史

Image:Sony Interactive Entertainment

ソニーは新たに報酬プログラム「Franchise Rewards」を開始し、特定のゲーム内トロフィー(実績)を獲得したPlayStationユーザーに限定物理グッズの購入権を提供すると発表した。

第1弾は人気ゲーム『Ghost of Tsushima』であり、「Living Legend(生ける伝説)」プラチナトロフィー獲得者は仮面型の記念ピン(25ドル)を、「Mono No Aware(もののあはれ)」ゴールドトロフィー獲得者は木版画風の特製Tシャツ(30ドル)を注文できる。いずれも無料配布ではなく有料販売であり、トロフィーは購入権を得るための条件として機能する。

さらに今後、続編的な新作『Ghost of Yōtei』(10月2日発売)でも同様のプログラムが実施される予定であり、詳細は発売時に明らかにされる見通しだ。

同種の試みとして、過去には完全デジタル制の「PlayStation Stars」が存在した。プレイヤーはゲームプレイや特定のアクティビティを通じて「スター」を獲得し、それをキャラクターやデジタルグッズと交換できる仕組みだったが、今年5月に段階的縮小が発表され、2026年11月で完全終了する。その際ソニーは「ロイヤリティプログラムの進化に向けて新たな方法を模索」と述べ、改良版の投入を示唆していた

今回の「Franchise Rewards」は、物理的な記念品が得られるという点で『Destiny』シリーズの「Bungie Rewards」に近い。こちらはゲーム内アクティビティ達成によって記念Tシャツやジャケットなどの購入権をアンロックできる仕組みである。

ただし、ソニーが「Franchise Rewards」を発表したのは米国向け公式ブログであり、対象は米国・カナダ・オーストラリア・ヨーロッパおよび英国の居住者に限定されている点が気になるところである。記事執筆時点では日本の公式ブログやXアカウントでの告知は確認されておらず、今後の続報が待たれる。

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